2026年4月に日本で正式発表・発売され、昨日、オフィシャルの動画もアップされたC5 Aircross HYBRID。
シトロエンのSUVラインアップの中核を担うモデルとして、フルモデルチェンジを受けての登場です。
C5 Aircrossは2018年に初代がデビューし、シトロエン独自のサスペンションやコンフォートシートを前面に打ち出し、“快適性を主役にしたSUV”として登場。
その後、日本には2019年に導入され、他ブランドとは少し違う乗り味やキャラクターで存在感を示してきました。
そして今回の新型は、そのコンセプトを受け継ぎながらも、大きく中身を進化させています。
特に注目すべきは、ドライバーの疲れを低減させるための、リカバリードライブです。
振動を抑え、身体の疲れを極限まで抑える。
各所に施された最新機能により、振動低減はデータで実証されました。
このC5 Aircrossは確かに“別のクルマ”になっています。

気になる「リカバリードライブ」に触れる前に、まずデザイン変更もなかなかです。
グリルは控えめにまとめられ、ヘッドライトは薄く水平に伸びています。従来のような親しみやすい表情というよりも、静かに整えられた顔つきになりました。今までのシトロエンらしさから、脱却した感があります。

ボディはフラットな面構成で、ラインは最小限。デザインを足していくというより、必要なものだけを残していったような印象を受けます。空力や効率といった機能的な要素がしっかり反映されていますが、それを声高に主張しないところに、このクルマの落ち着きがあります。
シートに目を向けると、ここにはこれまでのシトロエンらしさがしっかり残っています。厚みのあるクッション、身体を受け止める柔らかさ。長時間座っていたくなる感触です。今までのシトロエンにも存在した、快適なコックピットの思想ですが、今回はこれが進化しました。それがリカバリードライブという思想で、「クルマの疲労は振動から」というもの。路面から伝わる揺れや振動で、ドライバーは無意識に姿勢を補正するため、体や筋肉が緊張し、疲労になるとシトロエンは考えました。

さらに、視線の揺れも疲労につながるとのことで、振動を抑え、身体への入力を減らしました。そのために、サスペンションにはプログレッシブ・ハイドローリック・クッションなるものを使い、小さいな揺れは滑らかに、段差では衝撃を効率的に吸収。突き上げも理想的に抑えてくれます。
シートは多層フォームで振動を吸収し、表層には柔らかいパッドを採用。電動調整機能、シートヒーター、ベンチレーション、空気圧で腰をサポートする機能と、最新の車として欠かせないものは揃っています。
そうしたさまざまな改良の結果、振動抑制はデータで実証されたそうです。

パワートレインもまた、同じ思想でまとめられています。
1.2リッターターボエンジンに電動モーターを組み合わせた48Vマイルドハイブリッドは、システム最高出力145psという数値だけを見ると特別強力なものではありません。
ですが、このクルマの狙いはそこではありません。
発進や低速域ではモーターが自然にアシストし、エンジンの負担を和らげます。街中では運転時間の半分をモーターで走ることが可能。さらに、モーターを内蔵した6速デュアルクラッチトランスミッションが、変速時の駆動の途切れを抑え、加減速を滑らかにつないでいきます。
エンジンの振動が減り、路面入力の振動も減り、快適なシートで「揺れないコックピット」を現代技術で最高点にまで高めたのがC5 エアクロス。試乗してみたくなる車です。

■ スペック・価格
パワートレイン
・1.2L PureTech ガソリンターボエンジン
最高出力:100kW(136ps)/ 5,500rpm
最大トルク:230Nm / 1,750rpm
・電動モーター
最高出力:15kW
最大トルク:51Nm
・システム最高出力:145ps
・トランスミッション:6速デュアルクラッチ(e-DCS6)
燃費
・19.4km/L(WLTCモード・国土交通省審査値)
価格
・C5 Aircross PLUS:535万円
・C5 Aircross MAX:570万円

