今から10年くらい前の車たちがいいなと思う今日このごろです。
それは、NDロードスターが登場したころ(2015年)。
MINIは、5ドアやクロスオーバーが登場したころ。
ボルボは、XD60が登場したころ。
そうです。今主流の、環境に配慮した素材やデザインが登場するギリギリ前。
私が発売当初(2019年)から乗っているマツダのCX30は、今思えばマツダ内ではその走り。
その前まではまだスポーティさを重要視していたインテリアでしたが、CX30は中世的なデザインになりました。それに魅かれて、未だ新鮮な気持ちで乗ってはいますが、当時からCX-3のような無骨さの残るインテリアや、NDロードスターの雰囲気はやっぱりいいなと思っていました。
もう一台、私が乗っているMINIカブリオレ。こちらは2018年モデルですが、当時のMINIは本当に輝いていました。5ドアが登場したころ、六本木のディーラーまで見に行ったことを思い出します。衝撃だったのは、同じころ、2015年に発売されたクラブマンです。
HPに流れた動画が本当に素敵で、本当に大きく、オシャレになったなぁと感じました。このころのインテリアが自分の中では一番好きで、その後、アナログメーターがデジタル液晶になってしまいます。
クロスオーバーや5ドアまでは、まだ丸々して塊みたいなMINIばかりでしたが、1代目から進化した2代目のクラブマンは高級車に見えました。

このころは各社が新モデルを次々に投入して、プロモーションビデオの制作も活発でした。今は本当に減りましたね。
なかでも力を入れていたのがボルボ。デザイナーも代わり、高級路線へ舵を切ったころです。
デザイナーはトーマス・インゲンラート。2013年にコンセプトモデルを発表し、2014年にXC90、2016年にV90を発表。
このときは北欧っぽい荒野を走るV90が本当に素敵で、最強感がありました。アウディとボルボが似たコンセプトになっているような気配がありました。

SUVが人気になりはじめていたけれども、ステーションワゴン、アドベンチャー的な要素を残していました。ベンツもシューティングブレークをしっかり売っていて、そんな流れも好きでした。
そんな彼がボルボのEVブランドであるポールスターに移ってしまい、各社EVモデルに注力することを発表。ボルボ、アウディ、MINIのそれぞれが内燃機関からの決別を一度は宣言しました。
そして、環境にやさしい素材や色を採用し、デジタル化を進める過程で、今のようなインテリア(詳しくはふれません)になってしまいました。心に残るのは、「これはスポーティではない」。
ふと、あの頃はやっていたカーボン調やアルカンターラのレーシーなスタイルがやっぱりいいなと思ったりします。
VWのゴルフやポロも、あのころが全盛でした。ディーゼルゲートの前、CMのセンスは一位、売り上げも1位だったVW。
ゴルフ(2013年発売の7)の評判も圧倒的で、質実剛健デザインも大人気でした。
それが、8になってデジタルを売りにしてから、魅力という意味では、個人的に0パーセント。
時々、ミッションの問題がなければ7か、オールトラックの中古、もしくはGTIを検索したり。

今、NDロードスターが売れています。
2015年の発売当初、誰がこんな10年後を予想できたでしょうか。

世間にはEVの話はまだなかったけれど、ハイブリッドは全盛。
そんな中、自然吸気のカブリオレスポーツ。
10年経っても色褪せず現役とは、ほんとにすごい。
もし、10年前のモデルたちが、マイナーチェンジで生き残っていたら。EV系は別の新モデルでやっていたら。
ゴルフをしぶとく7で売っていたら。
新しいのはT-Rocに任せていたら。
XC90はEV化で内燃モデルは廃止予定でしたが、EVが売れないため残しました。ですが、外見はEVのデザインになっています。
MINIは、ご存知の通り、丸いデジタルディスプレイにほとんどすべての機能を集約させ、独自のOSで遊び心のある操作を提案しています。それはそれで楽しいかもしれない。クラブマンは廃止となり、カントリーマンという大きな車が登場しました。

NDロードスターのインテリアって、ほんと不思議です。
コンセプトは当時のデミオやCX5と同じなのに、古さを感じさせず、スポーティさを残し、ミニマリズムすぎない。
少しずつ素材を変えた提案をして、未だに美しい。
振り返ると、車がEV的デザインになった後と前で、私たちが車に対する感じ方がまったく違うのかもしれません。


ちなみに、CX-3もNDと同じで、2015年に発売して、今も色を変えたりしながら発売し続けています。
