バイク! Motorcycle

正統ブリティッシュ・トライアンフがボンド・バイクに採用される理由。

まだ観てませんが…『NO TIME NO DIE』、記念すべきダニエル・クレイグ最後の作品でのトライアンフ。

まず、いい音してます…。

そして、闇の中ではデイタイムライトがいい感じに…。

ブリティッシュであることが第一条件。

ブリティッシュブランドはクルマの世界では多くが海外へ売られてしまったものの、買った先がブリティッシュを強調し続けているので、ランドローバーもジャガーも、そのらしさを失わずに存続中。

一方、モーターサイクルのトライアンフは、本社がイギリス・レスターシャー。

あるユダヤ系ドイツ人がイギリスで自転車を売り始めたのがトライアンフの始まり(1885年)。

そのユダヤ人とは、当時イギリスで貿易会社を起ち上げたジーグフリード・ベッドマン。当初は輸入部品を組み立てるだけだった自転車だが、オリジナルがヒットするとすぐにバイク市場にも参入した。

1929年に実業家サングスターに買収され、アメリカで人気に。1951年にBSA(バーミンガム・スモール・アームズ)に売却(公になったのは1959年)。

このころトライアンフが上手くいかなかったのは、とにかく日本製バイクに叶わなかったからだった。

特にCB350やCB750Fourの実力は圧倒的だった。

1973年に政府の援助でノートンビリヤースと合併するものの、1977年に倒産。メリデン工場の共同組合にトライアンフの権利や資産を譲渡するものの、1983年に解散。

次に権利を取得したのは実業家のジョン・ブルーア(1984年)。

ジョン・ブルーアは当初生産せず、別会社がボンネビルのライセンス生産を行っていた。

新会社として生産を開始したのは、1990年。カワサキの技術(水冷直列3気筒もしくは4気筒DOHCエンジン)を使っていた。

1998年には現代トライアンフの原型とも言えるレジェンドTTを発売。

2001年に空冷並列2気筒ボンネビルを復活。今に至る。

というわけで、日本車のせいで紆余曲折があったトライアンフはイギリスから流出せずに復活。

ブリティッシュらしさを正統に継承し、ボンド・ムービーには最適のモーターサイクルとして、さらなるブランド化を目指していく。




  
 

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください