ルノーが120周年を記念した動画を先日公開した。同じような動画を公開したシトロエンと比べると…。
最初に出てくるのは4CV。モノクロ映像の中で家族が旅行に出かける姿が映し出される。
1946年のもので、「快適なバケーション」がコンセプトだ。
次は1965年のルノー16。ベイビーブームの時代に子どもを乗せるスペース、モジュールを考えられたクルマ。
1972年のルノー5は都会的で燃費がよく、石油危機にも耐えられる。
1984年にはバンのエスペース。家族には大きなクルマが必要だとなるが、1992年には小さなトゥインゴ。
小さいクルマに大きなインテリアスペースは都会によってパーフェクトだというコンセプト。
2012年には100%EVのゾエ(ZOE)。
ということで、1898年からの120年を振り返り、新たな未来も予感させる映像。
でも、現行でマイナーチェンジされたばかりのキャプチャーやスポーツ系のクルマはあまり紹介されていないのが残念。
こちらは日本でマイナーチェンジを迎えた新キャプチャー。
このCシェイプLEDランプは素敵なマイナーチェンジ。だけども、インテリアは特にセンターのあたりが相変わらずなので、これでは売れ行きは今は望めないはず。
他社がインフォテイメント機能を充実させるなかで、センターに鎮座するのはシンプルなラジオオーディオ機能のみ。
カラーディスプレイも最低限のインフォテイメント機能もない。
120周年動画もそうだが、シトロエンと比べると少しやる気がないような感じさえ受け取れるルノー。
国の介入で日産とどうのこうのしていて忙しいのか。
もしかしたら日本だけかもしれないので、海外サイトもチェックしてみよう。フランス語は読めないので、英国サイトのキャプチャーから。
イギリスでもマイナーチェンジでニューキャプチャーとなっていて、外観はだいたい同じだけども、驚くべきことにアンドロイドオートが使えるようになっている…。
日本ではそもそもデジタルディスプレイがないし、スマホを設置するモジュールが付属されているような仕様だ。
と思ったら、但し書きに
*1 スマートフォンは装備に含まれておりません。スマートフォンクレードルはオプションです。また、スマートフォンの表示は日本仕様とは異なります。
と書かれている…。
やる気ない…。
海外ではアンドロイドオートやカープレイが使えないだけで酷評されるようになってきた。なので、マツダもその点はボロクソ言われている。自社搭載のオリジナルナビがあっても酷評されるのだ。
なのに、ラジオオーディオだけとは…。
ひとまわり大きい限定車カジャーには、キャプチャーのユーロ版と同じ7インチマルチファンクションタッチスクリーンが搭載されているが、なんともデザインが古くさい。
でも、カープレイもアンドロイドオートも使える…。
海外ではSUV最上級コレオスが縦長スクリーンを搭載しているが、このカジャーとキャプチャーの7インチまわりのデザインは、次のフルモデルチェンジへの大きな力の溜め込みだと信じたい。
コレオスやセニックに搭載されている縦長スクリーンとは、8.7インチのR-LINK2というインフォテイメントシステム。
ユーザーごとにカスタマイズできるもので、ナビ、ラジオ、ドライビングアシスタンス機能を持つ。
でも、これが最上級モデルだとさすがに寂しい。
ルノーのインテリアは「革命」が必要。としか言いようがない。