
スズキの軽バン「エブリイ」に設定されている特別仕様車、エブリイ Jリミテッド。
エブリイといえば、基本は「働くクルマ」。荷物を積む、道具を運ぶ、毎日きっちり走る。そこに余計な演出はいらない、というタイプのクルマでもあって、この緑でタフなエブリイには驚きました。
Jリミテッドは、エブリイ JOINターボをベースにした特別仕様車として25年8月に登場しました。外観では、専用デカールやガンメタリック塗装のホイールキャップ、ブラック塗装のドアハンドルやバンパー、ブラックアウトされたピラーなどを採用。さらに専用LEDヘッドライトも備えています。
2026年の一部仕様変更では、フロントデザイン刷新に加えて、黒基調のインテリア、デジタルスピードメーター、9インチナビ、デュアルセンサーブレーキサポートII、ACC、パーキングセンサー、車線逸脱抑制機能、スズキコネクトに対応しました。
特にヘッドライトが25年モデルと違って、なかなか効いています。
個人的に一番の変更は、流行りでもありますが、黒マットのSUZUKIの文字エンブレム(バラ文字)。これは大きいですね。さらに、バンパーは光沢の黒になっています。







この手の特別仕様車は、うっかりすると「アウトドアっぽくしました!」という声が大きくなりすぎることもあります。でもJリミテッドは、そこまで叫んでいないのがいいところです。でも、本来カスタムで売られてそうな風体を限定車で買えるのはいいなと思います。
価格は2WD CVTが1,978,900円、電子制御式パートタイム4WD CVTが2,132,900円。ベースの実用性に加えて、外観の特別感や快適装備、安全装備まで含めて考えると、安心して遊びたい人には刺さりそうです。
細かいところで言うと、後部座席のウィンドウをオートで開け閉めできるのもJリミテッドの特徴のようです。また、ステアリングのチルトもJリミテッドのみ。また、前席はヘッドレストを倒して使えば、フルフラット化。車中泊も当然可能です。アダプティブクルーズコントロールは、急な加減速を行わない自然なもの。
メーカーオプションとして、全方位モニター付9インチメモリーナビゲーションとスズキコネクト対応通信機も用意されています。これを選ぶと201,300円高になりますが、軽バンで全方位モニターやコネクテッド機能が使えるというのは、少し前ならなかなか想像しにくかったところです。

最近の軽バンは、単なる商用車ではなくなってきました。車中泊、釣り、キャンプ、自転車、撮影機材の運搬。何かをする人のベース基地として使われることが増えています。
その流れの中で見ると、エブリイ Jリミテッドはかなり自然な存在です。

派手なSUV風ではない。だけど素のエブリイよりは、少し気分が上がる。荷室に道具を積んで、目的地をきっちり決めずに走り出す。そういう使い方が、妙に似合います。
個人的には、この「ちょっとだけ」という加減がいいと思います。

エブリイ Jリミテッドは、クルマに大げさな物語を求める人のための一台ではないかもしれません。けれど、毎日の道具に少しだけ自分の時間を混ぜたい人には、かなりちょうどいい。
働けるし、遊べる。
でも、どちらにも寄りすぎない。
この半歩だけ外した感じが、エブリイ Jリミテッドのいちばんの魅力かもしれません。
