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新型電動メルセデス・ベンツ GLC ― LEDピクセルグリルがもたらすシン・グリルの誕生


メルセデス・ベンツが新電動GLCの紹介映像を先ほどアップしました。ブランドのデザイン哲学「Sensual Purity(官能的純粋)」を市販SUVに落とし込み、なかなか魅力的なデザインになっています。SUVらしい逞しさを保ちながらも、電動化時代にふさわしい洗練と未来感をまとったその姿は、従来のGLC像を超えて、新しいベンツ像を提示しているように見えます。

まず目を引くのはフロントマスク。新しく採用されたLEDピクセルグリルは、クロームフレームとスモーク調メッシュで構成され、オプションでは942個ものポリカーボネート製ドットがアニメーションを描き出すという演出。まるで車そのものが呼吸するかのように表情を変えるこの光の演出は、単なる機能ではなくアートに近い存在感を放っています。デザイン責任者のゴードン・ワーゲナー氏が「未来に向けてブランドの象徴を再解釈した」と語るように、この“光る顔”は今後のメルセデスを象徴するアイコンになるかもしれません。

外観全体は、メルセデスの電動車にありがちな単調な卵型フォルムとは一線を画していて、新開発のMB.EAプラットフォームによりホイールベースが延長され、力強いプロポーションを保ちながらも流麗なラインを描き出すことに成功しています。フラッシュ式ドアハンドルや空力最適化されたエアサスペンション、そしてSUVとしては驚異的なCd値0.26という空力性能も見逃せません。重厚感と未来的なシルエットが絶妙なバランスで共存しており、「伝統」と「革新」が同じボディに宿っています。

インテリアに足を踏み入れると、ダッシュボード全面を覆う巨大なMBUXハイパースクリーンに圧倒されます。約100センチに及ぶこのスクリーンは、視覚だけでなく操作体験も一変させることを予感させます。最新のMB.OSが統括する第4世代MBUXは、MicrosoftやGoogleのAIを統合し、より自然で直感的な操作を可能に。AI時代に慣れた世代に違和感なく車を操作してもらうことができるでしょうか。また、ゾーンごとに明るさを変えるマトリックスバックライトが採用され、視認性と快適性を両立させる仕掛けも未来的です。

パノラマルーフ「SKY CONTROL」は、透明と不透明を自在に切り替えることができ、夜間には162個のライト(おそらくスリーポインテッド)が星空のように輝く演出を楽しめます。普段は透明で本物の星、雨の日はスリーポインテッドが煌めく空、なんて楽しみ方ができます。インテリアにはヴィーガンパッケージも用意され、The Vegan Societyの認証を受けた世界初のEVインテリアに。サステナブルでありながら、メルセデスらしい贅沢感も損なわない仕上がりは、次世代ラグジュアリーの方向性を示すものといえるでしょう。

毎度ながら、「今の時代のラグジュアリーとはどうあるべきか」という問いに先頭を切って挑んでいるメルセデスには脱帽であり、今回も知恵にあふれた車となっていることは間違いないでしょう。

項目内容
発売予定GLC400:2026年末、GLC300+:2027年初頭
バッテリー94 kWh/800V対応
充電速度10–80%:24分 10分で150–300マイルの充電可能
モーターGLC400:483hp AWD/GLC300+:369hp RWD
パフォーマンスGLC400:0-60mph=4.4秒、GLC300+:5.9秒


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