前方グリルに向かってぎゅっと絞るようにラインがとられているデザイン。
その傾向にある車が何台かある。
あまり長すぎないボンネットにセンター2本ラインがしっかりグリルまで到達しているもの。
外側の2本のラインは角度をつけて中に絞り込む。
合計4本線。SUV以外で、クーペもしくはセダン、ハッチバック。
代表はフォード・フィエスタ。
くっきりと開けられたグリルに向かって、ボンネット上のラインが向かっていく。
似たようなデザインをとっているのが、アウディA8だ。
この真ん中の2本のラインが特長。他のアウディではこれがないのが多い。
フォードフォーカスも。残念ながらニューフィエスタでは2本線がなくなってしまった。
フィアットのティーポもそうだ。
BMWも4本線があるものが多いが、グリルが少し特長的なので省く。
ベンツはSUV傾向のGLAあたりがぎゅっと絞られていて、GTはラインはあるが絞るという感じではない。
この4本線の代表格はCLAだ。(※Eクラスはクーペだけがなぜか4本線)
AMGも、もちろんCLAはこのライン。
もしくはAMG C63クーペもこのデザインが、ぎゅっとグリルに絞るという面で物足りない。サイドのラインに角度がないせいか。
たとえばアメリカンマッスルのフォード・マスタングは、フードが長く、センターの2本ラインが少し短い。
しかし、センターにグリルまで届く線があるため、正面から見ると非常に精悍。5本線になっているのだ。
他はアルファ・ロメオジュリアはグリルが特長的すぎ。マカンやマセラティレヴァンテはSUV。
マセラティはセンター2本がはっきりしているが、外の2本がゆるやかすぎる。
ジャガーFタイプも似ていて、外側2本がゆるくまっすぐ下りてきている。
高級車代表はアストン・マーチン。
DB11は8本くらいラインが見えて、王者の風格。
国産ではどうかと探してみると、残念ながらほとんどない。
スバルのいくつかの車が近いが、センターラインが外側に近くに配置されていたり、SUV系だったり。
レヴォーグはかなり雰囲気は近い。
ただし、SUVでスズキの新型SX-4が近いデザインを採用している。
しかし、トヨタの新型カムリは面白い。センター近くの2本ラインでさえ国産車はほとんどないのだが、カムリは大胆に採用。ただし、4本線ではなく6本線。しっかりしたグリルがないため、サイドの4本線が曲がっていて鋭さがない(悪いという意味ではない)。
それでも、カムリにスポーティな魅力を感じるのはこのセンターの2本線のせいかもしれない。
ネクストジェネレーションとして発表されたばかりの北米ホンダアコードはちょっと線が多くて今回の趣旨に似た趣きがある。
マツダはもしかしたらシンプルすぎるので、いつか4本線をやってほしい。
扁平なボンネットには少し飽きてきた。
番外編で、1ミリオンダラーするというLagonda Taraf。