クルマとバイクの雑談。

チャリンコ乗れればバイクは曲がれる。 2

自転車に乗っていれば、基本的な運転方法は一緒なのに、どうして人はバイクになるとまったく違うものになってしまうのか。そんな疑問が湧きました。

その瞬間はきっと、あの重たいスーフォアを起こすとき。

一番最初の儀式です。

明らかに、大きな鉄のかたまり。

自転車ではない・・・。

もしそれが軽いミッション(マニュアル)のバイクだったら。

たとえば、50ccのオフロード。

実は私自身、MTX50Rというオフロードバイクがバイク初体験でした。

16歳で原付免許を取り、普通二輪講習は受けていないので、雑誌を見て運転方法を頭に叩き込み、家から遠く離れたバイクショップで初めてミッションバイクの発進をして、そのまま家に帰りました。

今思えば無謀すぎる・・・ぞっとします。

ただ、どうして初めての運転でそんなことができたかというと、「スーフォアではなかったから」というのは、間違いないです。

軽くて、自転車のようなバーハンドルのバイクだったから、家まで帰れたのだと思います。

教習所では初めてバイクに触れる人が多いので、まず発進と維持に手こずるはずです。

エンジンの操作方法の問題が最初にあるわけです。

なのでエンストを起こすのは仕方ないですが、起こしたときにコテンとなるのは、やはり重いスーフォアだからでしょう。

もし50ccや125ccの、なおかつ軽いバイクでそれを練習できたら、もっと上達は早いはず。

エンストの不安がいくぶん減少したところで、250ccくらいのバイクにステップアップしていけばいいと思うのです。

また、最初からセパハンが難しいように、バーハンドル、できればオフ車のようなバイクで曲がり方なりクランクなりをやってみるべきです。

前回述べたとおり、バーハンドルは自転車と同じ動きがしやすく、理にかなっているからです。

バーハンドルによる自転車的な操作方法というのは、教習所でいうリーンアウトです。

私は教官からスラロームでこれをやるように云われてやっていましたが、何年もバイクに乗った経験がある私ならともかく、初心者があの重い車体をスラロームするのは恐怖ではないでしょうか?

ハンドルごと左右に振るという行為は、重いスーフォアでは勇気がいるということです。

普通二輪の免許は最終的に400ccのバイクに乗れるようにならなくてはいけないわけですから、最終目標がスーフォアであるのはいいのですが、ステップアップ的な要素が教習の中にあってもいいですね。

昔は、無免許でバイクに乗るやんちゃな10代もたくさんいました。いわゆる暴走族の左右にぶんぶん動くやつは、まさにリーンアウトのチャリンコ乗り(実は逆操舵のクイック走法)です。誰でもできるのです。

彼らにとって、教習所は少し楽だったはずですが、当時はやんちゃじゃなくても50ccのさまざまなMTバイクがあったので、二輪講習までに技術が出来上がっている人が多かったことでしょう。

それぞれ自己流で、教官に怒られたりしたそうですが、本来自己流で本能的に乗れるのがバイクだと思うのです。

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