「ミラノ」という名で登場したジュニア(アルファ・ロメオ・ジュニア)の新映像が公開されました。
ヨーロッパでは10月24日に出荷が開始されたばかり。
1.2Lエンジンのハイブリッド「イブリダ」、BEV(バッテリーEV)の「エレットリカ」を揃えるジュニアのルックスは、少し高級傾向にあったアルファ・ロメオをまた少しカジュアルに戻してくれそうな気がします。
分類としてはBセグのSUV。
ボディサイズは全長4173×全幅1505×全高1505mm。ステランティスのモジュラー型プラットフォームeCMPを採用していて、ジープ アベンジャー、Fiat 600eと同じです。
エレットリカは完全電動。156hp/260Nmのモーターを搭載する「Elettrica(エレットリカ)」で、高性能版のヴェローチェは最高出力280ps/最大トルク345N・mの54kWhリチウムイオンバッテリー。航続距離は322~334km(WLTP)になります。
モードはDNAの三つで、ダイナミックとノーマルは同じトルクで、A(アドバンスド・エフィシェンシー)は抑え気味。
ダイナミックはブレーキングがアグレッシブになります。ただし、回生が弱まるので、いいとも悪いとも言えません。ノーマルと のブレーキングは、タイヤをつまむような回生が起こるので、よく曲がるそうです。
それを物理ブレーキでコントロールするのがDモード。ペダルやステアリングのマッピングもスポーティになります。
また、巨大なトルクを制御するためのスリップ制御装置であるLSD(リミテッドスリップデフ)によって、前輪を制御(前輪駆動)。そのために採用されたのが、前輪駆動のEVで初めてとなるトルセン(トルク感応式)LSDです。
コーナーの入り口でオーバーステアを打ち消すトルクを生み、スタビリティを高めるというのがトルセンLSD。
コーナー出口では強いトラクションで車を押し出してくれるそうです。
そんな技も、巨大なトルクがあるからこそ。
「Ibrida(イブリダ)」は3気筒1.2リッター「VGT」エンジンに、モーターを組み合わせたマイルドハイブリッド。136hpの48Vハイブリッドシステム。市街地走行では50%以上を電気モードで走行できます。
スタビリティやリニアリティを新しいシステムで理想に近づけてきたEVの走りは、「アルファ・ロメオならこうする」という答えを見せてくれるでしょう。一応、定義としてはジュニアは「ファミリーカー」だそうです。