EX90 / XC90というボルボのフラッグシップを紹介する新映像が公開されました。
こちらがXC90。そして下がEX90。
少し前のボルボのアップデートは、デザインや機能含めワクワクするものがありましたが、ここ最近のそういったアップデートはスロウペース。では何が変わっているのかというと、インフォテイメントに関するソフトウェアの部分です。
コアコンピューティング・テクノロジーなるものを搭載しているらしく、常にネットと接続し、iPhoneのようにアップデートされていきます。すでにテスラがやっていますが、ボルボも徹底してやるということです。
バッテリーは蓄電容量が大きく111kWh。航続距離は最大で483kmです。
テスラのような独立型のセンタースクリーンは14.5インチ。デザイン的にどうなんだろうといつも思いますが、この姿勢を変える気配はありません。
実はボルボ、9月4日に2030年の完全BEVブランド化方針を撤回しました。
だからこその、非BEVモデル、XC90です。新鮮味がないのも当然。ゴタゴタのなかで、EX90の市場導入を遅らせつつ、XC90も間に合わせたという感じです。
個人的にはXCシリーズ、つまり内燃シリーズが好きで、5年ほど前は無敵感のあったボルボ。
勢いを失ったのは確実にEV化宣言からで、確実にユーザーがついていってません。
EVのイメージがもたらす、シンプルでモダンなデザインがお洒落なのはわかります。
でも、車ってそれだけじゃない。
ちょっと泥臭かったり、無骨だったり、そういうテイストも好きだったりする。
だから、そういう意味でバランスのよかったボルボだったので、別系統でデザインを分けたほうがいいと思うのですが、現況、EV系デザインで統一されようとしています。
一番喜んでいるのは、他社ライバルメーカーではないでしょうか。
北米ではEV需要が増えるなか、高いコストゆえにHVに戻ってきている報道があり、現時点では完全BEV化は早いようですが、35年ごろにはEVが70%を占める(北米)という予想もあり、BEVを開発・導入すること自体は間違っていないはずです。
そして、BEV化は撤回しつつ、先ほど述べたように、ソフトウェア中心の開発、SDV(ソフトウェア・デファインド・ヴィークル)をボルボはしっかりやっていくようです。