ID.7のワールドプレミア(上海モーターショウ)に合わせて、コンセプトカーを紹介する動画がアップされました。ID.シリーズ初のセダンで、航続700kmまでアップできる販売車両になる模様です。
15インチのスクリーンや太陽の位置を検出して空調を制御する機能、指でタップすることで制御できるエアコン専用ディスプレイもあるようです。
700kmの航続距離は、初となる86kWhバッテリーを搭載した「プロS」仕様で可能となるようです。
ベーシックはID.4と同様に、77kWhバッテリーで航続距離は615km、最大170kW。最高出力286psと最大トルク55.5kg-mと、スペックの話はそれくらいにして、イメージです。
800万円以上の価格帯なので、マッサージチェア機能や空調設備に「超快適レベル」を付随しながら、高級感をどう演出するかが問題。
ID.シリーズのデザインはカジュアルで、高級とは言い難いものでした。
今回は「高級セダン」。
動画では家族を連れて、カントリーサイドを走り、パノラミックルーフから鳥が飛ぶのを見ながら、森の中の別荘のような祖父の家に到着。
700kmの航続距離のおかげで、余裕ですよ、というメッセージ。
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ゴルフ8から始まるアイラインを継承しつつ、流れるようなサイドラインが高級感を演出。
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パノラミックルーフのブラックも少しプレミアム感を出しています。
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カントリーサイドを走るセダン。特にEV車を感じさせるようなものはありません。
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森の別荘やコテージに到着するとこんな風景。
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パノラミックルーフから子供たちが何を見つけられるでしょう?
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あまり主張がないところが、EVらしくなくてお洒落かもしれません。
ただ、800万円出す人が主張のない車に魅力を見出せるかどうかは問題です。
ターゲットは中国、欧州が最初で、次に北米。
IDシリーズはすでに58万台に到達していて、ID.4は前年度比27.7%。フォルクスワーゲンのEV全体では33万台(2022)となりました。うち、中国が14万3000台なので、いかに中国が主要ターゲットであるかがわかります。
また、不運にも17日、北米から衝撃的な発表がありました。
北米のEV税優遇の対象からフォルクスワーゲンが外されたのです。
適用は米ブランド車のみになり、日産リーフやBMWも対象外です。
アメリカではEV購入者に最大101万円の税控除を適用してきましたが、インフレ抑制法なるものが成立し、北米で最終組立てされた車に優遇を限定しました。
そのため、控除が適用されるのはテスラ、GM、フォードなど米系メーカーのみとなります。
リーフは最終的に米国内組立てですが、電池の条件を満たせませんでした。
電池は原料となる重要鉱物を、米国もしくはFTAを結ぶ国から調達することを厳格化しています。
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