このクルマについて話そう。

クルマ好きの人だからわかるゴルフの佇まい。

英国VWがゴルフのオートエクスプレスアワード受賞を受けて公開した写真。

ゴルフはコンパクト・ファミリーカー部門で受賞した。

Newポロが発表されたあとで、ファンとしてはより一層フルメイクオーバーを待ちたくなったところだが、あらためて現行の佇まいの良さは完璧で、熟成を重ねた7代目の安定度も魅力的だ。

この色はポップさがあり、フォルムは都会的でもあり、キャンプにも似合わないことはない。

唯一、ポロと違って20代が新車で乗っているイメージは湧かないが、30代以上にはどの世代にもあう。

かつて問題となっていたクラッチも改善され、安定度も増し、インテリアもデジタル化で魅力を加えている。

 

この、おそらく最終となる7のマイナーチェンジ版が多く世の中に出ることはないと思うが、見かければ貴重なクルマとなる。

オフィシャルで公開されているこの写真イメージもいい。都会の真ん中で子どもを迎える。

ゴルフで迎える。気取ってなくていい。

クルマ好きの人にはもう理解できないかもしれないが、ベンツとBMWはクルマ好きじゃない人にもわかる。

でもゴルフはクルマ好きじゃない人はほとんど知らない。「何これ?」となるのだ。

そして、クルマ好きじゃない人にゴルフは最初、お洒落なクルマには見えない。

ゴルフはクルマ好きになって、その良さがわかるクルマなのだ。

 

ただし。

相変わらずゴルフの買い方は面倒だ。ハイライン、コンフォートライン、トレンドラインと3つのグレードがあるが、一番下のトレンドラインは受注生産。あらかじめ輸入をしたうえで、その在庫から捌いていくという輸入車の販売方式から離れている上、上位グレードではなく下位グレードという売る気のなさ。それでいて価格を250万程度〜と表記するので、この価格を出したいがためのグレードであることは明白だ。

実際はディーラーでトレンドラインを勧められることはなく、コンフォートから商談は始まる。

しかし、コンフォートではナビやLEDヘッドライトがオプションで、組み合わせが複雑だ。

ナビをつけるとLEDヘッドライトのオプションも強制となり、計35万ほどの金額になる。

それの金額をわけて表記していたりと、ユーザーを意識しない作りになっている。

 

ハイラインでオンライン見積もりシチュエーションをすると、オプションでパノラマスライドの選択画面が出てくるが、選択すると、「選択できません」とくる。テクノロジーパッケージを選択すると、無記名のオプションを選択解除していくという謎の状態になる。

 

この見積もりサイトのせいで、多くの客がディーラーに足を運ぶのをストップさせているはずだ。

 

結論を言うと、ステアリングの前のディスプレイがデジタル化するのはハイラインのテクノロジーパッケージ。

レザーシートは27万で、テクノロジーパッケージにナビは強制なので、合計金額はいろいろ込みで418万ほど。

今回の売りとなっているデジタルディスプレイが欲しいと思ったら、それだけかかる。

トレンドの250万ほどのゴルフは、それはそれでまったく別モノのゴルフだと言っていい。

 

ゴルフは素晴らしいクルマで、素晴らしいイメージを提供し、7の後期モデルは熟成を重ね魅力を増した。

だけども420万ほどの価値があるとは思えない。

残念。