週末、F1オーストリアGPでレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが4勝目を挙げた。
連勝としては途中、同僚のペレスを挟んで4連勝。これは、ホンダ黄金時代の1991年に並ぶ記録だという。
凄い。
なのに、なにかみんな冷静。
フェルスタッペンもすごーく冷静。表彰台でもはっちゃけてない。
これは、誰も信じられないからだ。この結果に。
レッドブルでさえそうなんだから、マクラーレン時代から観ていたホンダファンにとっては、現実を観ているようには思えない。
10位以内に入賞するだけで御の字だったのに、今や日本人ドライバーの角田がアルファタウリ・ホンダで10位入賞しても満足しない。
もう4連勝の最初の勝利ってなんだったっけ? と思うほど前のこと(モナコ)だが、ペレスが勝ったときは、フェルスタッペンがランキングでハミルトンに逆転されそうだった。と思ったらハミルトンがミスして脱落して、その次はフェルスタッペンの見事なタイヤ戦略で勝利。そして今回は、ポールを獲って、さらに本番はずっと1位。バーチャルセーフティーカーの出番もなく、トラブルもなく、静かに終わった。
こんな勝利、はじめて。
いつもなにかごちゃごちゃして、本当に強かったのかどうかわからないまま終わっていたのに、今回はピンチさえなかった。
それでもまだ実感湧かないのは、初戦バーレーン、3戦目のポルトガル、4戦目のスペインと、ライバルのハミルトンが順調に3勝を挙げたからだと思う。
フェルスタッペンが今季初勝利を挙げた第二戦は雨で大荒れ。実力を見極めることはできなかったけれど、勝ったフェルスタッペンは大喜び。その後2敗したのでたぶん意気消沈したけれども、モナコで勝利もレース中に抜く、抜かれるということがないという結果に。ただ、ランキングでギリギリ1位に。フェルスタッペンは負けたGPでも2位をキープしていたためだ。
アゼルバイジャンではずっと1位だったのに、まさかの残り数周でパンク。でもハミルトンも入賞せず、1位キープ。
この時点でも、まったく実力差はわからない。
フランスの勝ち方は爽快だった。フェルスタッペンは1位を走り、ライバルより多くタイヤ交換しても勝った。
これで3勝3敗。ランキングの得点は少し引き離した。
ここらへんで思うのは、「また違うサーキットではメルセデスが勝つというパターン」。
いつもそうだったので、そう思ってしまうのは仕方がない。楽に勝てるなんてことはないだろう…。
と思っていたが、今回のポールtoウィン。
しかも、勝利のための別要素がなかった。相手のトラブル、レッドフラッグ、タイヤ戦略といったものだ。
これはどういうことなんだろう。
もしかして、本当に信じていいのだろうか。
レッドブルの車体と、ホンダのPUの優位性を…。
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