いろいろ勉強した上でやっぱりネイティブを前にして聴きとれないとなったら、やはり塊とタイミングに慣れていないからだ。
リンキングと止めるところ、流すところ、繋げるところと、英語独特のリズムは例文の音声などでは得ることができない。
そしてもうひとつ、大事なことがある。
ネイティブは簡単で頻出する単語は、超スピードで流すということだ。
it, that, thereあたりは小さい声でさらっと言う。
これに慣れていないと、ネイティブの音は理解できない。
そこで、車を紹介しているSavagegeeseというチャンネルから、塊とタイミング、itやthatの音を見てみよう。
あえて意味にもふれず、カタカナでやってみる。
~(1:10)
イッツエイー オーモストカーボンコピー オブニューマズダスリー
ウィッチアイスペントソーマッチタイムアイムドーインヴィデオー
~バウエヴリティング チェックザッラーウ
空白ごとの塊で話されるのだが、最初のイッツエイーは、
it’s a
を考えながら話すときの状態で、最初の頭に例文を思い浮かべて話すような非ネイティブのやり方では出てこない。
話ながら考えて一語一語でやると、このイッツエイーが出てくる。
2行目の長い空白のない文は、前の行のマツダスリーという車の名前にかかってくることなので、一気に言っている。
また、1行目から2行目にも空白はない。
バウエヴリティングチェックザラーウは
~ about everything. Check that out.
アバウトはバウトになり、チェック・ザット・アウトは、チェックザラーウになる。
ここらへんのリンキングの音をそのまま覚えると、聴き取りが一気に向上していく。
itやthat、I’m gonnaといった簡単な言葉はとにかく一気に話されるので、まともに聴こうと思うとついていけない。
リンキングされ、省略された音で覚えるしかないのだ。
Thereも高速だ。
(1:22)デアズサムディファレンシズ デアラディファレントインテリアカラーオプションズ
最初はThere’s で聴き取りやすいが、2番目のThere’reは声も小さく、一瞬だ。言わなくてもいいくらいの勢いで言っている。
実際にこうなのだから、使うときもそうすればいい。
デアラには力を入れず、次に来るものをはっきり言えばいい。
何かを話したあとにすぐit’sという場合もw、そのit’sは音も小さく高速で一瞬だったりする。
(1:33)ディス イズ ディ プレミアムトリムレヴォー オアハイエストトリムレヴォーイッツオールウィールドラーイヴ
どうしても非ネイティブからすると、一文が終わったら一息ついてほしいと願うが、それは叶わない。
(1:48)バリッ ルックスアメイジング
これは、but itを先に言って間を置くパターン。but it looks amazing. だが、こういうパターンも多い。
(4:59)ディスイズマイメインスーツケースイッツ35インチズラーゲッジ ダライフィット ティングスユードンワナノウ
途中の空白のあとのダライフィットは、that I fit で、前に出てくるラーゲッジに対する関係代名詞。
fitのあとの空白に意味はない。
前に出てきたwhichは前後に空きがなかったが、今回はthatの前に空き。
itやthat、塊のチェックダラウ系を耳に入れて慣れれば、あとは比較的明瞭に話しているので聴き取りやすくなるはずだ。