T-rocがついに発売になった。
もともとポロ、ゴルフ、ティグアン、トゥアレグという盤石のラインナップだったが、名前の流儀が異なるT-cross、T-rocというT系統がSUVとして登場してしばらく経つ。
日本ではポロと全長が似ているT-crossが街でも見かけるようになったが、今度はそれよりも大きいT-roc。
元の系統よりもよりデジタル世代向け、カジュアルな方向性があるT系統は、ポロやゴルフという名前に親しんでいた世代を駆逐していくのか。
ゴルフやT-rocの全長から、セグメントでの立ち位置を見てみたい。
8の全長は4265mm。世代を重ねるにつれ大きくなっているが、実は他のCセグライバルと比べると小さい。
メルセデスAクラスは4419mm。BMW1シリーズは4319mmだ。いずれも少しずつ長くなってきている。日本でいうとマツダ3が4460mmだ。
そしてT-rocはどうかというと、なんとゴルフよりも少し短い4234mm。
新型GLAは4415mm、BMW X1は4455mm。ボルボXC40が4425mm。スバルXVは4450mm。という感じだ。ただ、ノーズの長さなどで室内空間は違ってくるので、なんとも言えないが、SUVはだいたい似たかたちになるので差も出なくなる。
全長だけで見れば、T-rocよりもティグアン(4500mm)がこの類に入る。これでも「コンパクトSUV」と呼ぶところもまだあるが、もうコンパクトではない。
T-rocと同じ全長で見ていくと、ホンダヴェゼルが4295mm。CX3が4275mmと近寄ってくる。
BMWX2が4375mmで少し長く、マツダCX30に近い。
となると、「コンパクトCセグSUV」がT-rocの位置となる。
正直、Cセグ系のSUVなどに乗ったあとにゴルフに乗ると、非常に狭い印象を受けるかもしれない。だからこそティグアンが欲しいという人がいるのだが、T-rocはどうだろう。
むちゃくちゃ開放的な室内空間というわけにはいかないが、全幅がほぼティグアンやGLAと同じ1831mmという大きさ。縦に短く横に広いという新鮮さがあるはずだ。
前にも見たような気がするけど…公開されたばかりのVWオフィシャル映像。