「アクセラベースのクロスオーバー」は数年前から噂されていたが、今回の新型はまさにそれだった。関係者に衝撃を与えたのはその名前。だれもが一桁を予想していたのに、まさかの30。
つまりは、マツダ3ベースのSUV、CX-30だ。
一桁に慣れた頭はなかなか二桁に順応しない。
でも、新鮮な響きであることは間違いない。
気になる大きさは全長4395mm×全幅1795mm×全高1540mm。
CX-3は4275mm×1765mm×1540mmなので、とりあえず長さだけが変わっている。
レビューをしているベイも、CX-30を前になぜCX-4じゃないのか…というコメントをしている。中国で発売しているCX-4はまさにクロスオーバー的なスタイルで、CX-3より大きい。
また、これでCX-3を残すなら、マツダはSUVジャンルにおいて細かくサイズを設定するということになるが、一桁と二桁の違いはまだよくわからない。
また、フロントグリルはCX-5とほぼ同じはずだが、ボンネットの違いからかマツダ3に近く見える。フロントの塊感からしても、一桁とは少し雰囲気が違う。
「大きなワゴン」に近いSUVということなのかもしれない。そうすると、ボルボやスバルの世界に挑んでくるということだ。
VWではオールトラックか。
マツダはグリルをメッシュ化してCX-5を出したあとに、CX-8で元の横線に戻すということをやっていて、それが成功している。それぞれのデザインレガシーを残しつつバリエーションと個性を作り上げていくというのが成功すれば、CX-3も同じ道を往くのかもしれない。
マツダが今やっていないのはスポーツモデルの設定だが、スポーツモデル用のグリルデザインといった展開も相変わらず待たれているところだ。
コメント欄にはやはり「混乱」という言葉があふれていて、外側(ホイール・アーチ)にプラスチックを付けただけだとハッチバックと変わらないという声も。
たしかに、デミオは小さいCX-5に見えるし、大きなハッチバックはSUVに近くなる。
ジュネーブでの公式ライブストリーム映像。次の動画はChaising Carsのレビュー。
数日経ってCX-30を見ると、ホイールアーチのプラスチックの太さは、街乗りよりも悪路に強いイメージを打ちだそうとしているのだと納得する。だけども、マツダ3の顔はどこかSUVとしてしっくりこない。今のところ。