オートガイドによるLAオートショウのウォークアラウンド。
おなじみのカナダ人編集長ジョディとデトロイト支局のクレイグ。
ポルシェ
J 今のところこのショウはどんな感じ?
C 数日経って今日が一番ベストじゃないかな。
J ほんとに忙しい。興味深い車ばかりよね。話さなきゃいけない車がたくさんある。まずは今回のショウの見所のひとつであるポルシェから。最初はナインオーイレブン(911)。完全に新しいモデルとして生まれ変わってる。一番の大きな外観の違いはボンネットに入った縦線。あそこにある古いモデルにも入っているスリットを真似しているみたい。それと、ドアハンドルがポップアップする仕様になった。興味深い変更はリアのテールライト、ライトバーね。これがぐっと水平に伸びた。
911のフォントも変わってる。
C ジョディ、質問があるんだけど、エンジンがリアにマウントされてる! これって新しい特長?
J (笑)。
C いつも先進的なテクノロジーだよね…。
J ほかに見せたいものがあるんだけど。ごめんこっちだった。このフロントにある大きなセンサーよ。アダプティブクルーズコントロールとオートドライブね。スポーツカーとして興味深いわ。
C (スペック説明省略)10.9インチスクリーンが追加されてコンソールが一新されたけど…。
J 高い! でもいい仕事してるわよね。〜〜ナイトヴィジョンアシストはいいわよね。
C 僕は使わないけどね。
J ホンダのブースに行こう。
ホンダ
J 別のホールに来たわ。新パスポートを見てみましょう。今までに見たことがない車ね。クロスオーバーで、 デザインはCR-Vやパイロットの中間という感じ。アラバマで作られているそうよ。(スペック省略)ユニークなドライブモードがあって、雪や砂、泥が選べる。カーゴキャパシティは?
C 41キュービックフィート(1160リットル)。シートをダウンさせることもできるので、約80キューブになる。
J 蓋も開けられるし。なにか汚れたものを入れられる。中を見てみましょう。家族のことを考えてストレージがたくさんある。興味深いニュースとして、HR-Vはターボチャージドエンジンを搭載するそうよ。とりあえず欧州ではね。
キア
C 日産は大きな発表はないけど、いろいろとアップデートされてるよね。ムラーノとか。
(移動の途中で新興メーカーRivianのEVを発見)
J ソウルは本当にファンキーで楽しい車ね。今回はソウルのEVもあるし、Xラインっていうクロスオーバーもある。赤いのはGTモデル。スポーティなモデルね。キア・スティンガーのDNAかもね。
C いいデザインだねえ。テールランプがハッチを囲んでるなんて。このハッチの形は見たことない。
J ニューモデルはよりプラクティカルになって、トランクが大きく開くし、ドアも大きく開く。
C 少し長くなったのかな。
J そう。少し全長が長くなったのよね。トランクと室内を広くするためにね。エンジンは自然吸気の2リッター4気筒、CVT。アップグレードでターボもある。部屋を広くするために4wd設定はない。面白いのがムード・ライティングシステムで、ロマンスとかパーティとかを選べるのよ。どんな感じなのか見当つかないけど。とっても面白いと思う。ワイヤレスチャージ機能もあるし、2つのブルートゥース接続も便利ね。どんなときに必要なのかわからないけど。片方は電話で、片方は音楽用ってこと?
(省略)
ジープ
J 新しいブースに来たわ。新グラディエイターよ。ラングラーベースのピックアップトラック。ずっと復活が求められていたものね。ドアもウィンドシールドもとっぱらって。グラディエイターはより実用的になったわ。バイクも2台乗るのよ。テールゲートはゆっくり開く。
C みんなこれ欲しいよね。これを倒して物を乗せられるので、ビジネスでもほんとに使える。電源もある。(パワートレインの説明省略)
J ラングラーも人気があるし、これにもみんな夢中になるはず。
移動
J 私これのファン。ダッジ・チャレンジャー・ヘルキャットのタイヤをとってソリをつけたのよ。サンタのマーク付き。キュートじゃない?(うしろにはクリスマスのプレゼント)
日産
J フェイスリフトのマキシマとムラーノね。
C いくつかのトリム(グレード)があるね。これはシートに色がある。
(省略)
ヒュンダイ(ホンデイ)
J パリセイド(Palisade)は3列クロスオーバーでフォードエクスプロード、ホンダパイロットのライバルね。
C これはジェネシスじゃなくてホンデイブランドだね。中はビッグディスプレイに、機能はディスコネクティング4WD、トルクベクタリングはいいし、内装はプレミアムな素材でほんとにいいね。
J ホンデイはどんどん前に進んでいく感じがいいわね。
C でもマーケットでは失敗するよ。
J どうして?
C カップホルダーが少ないから。
トヨタ
J ここね。ニューカローラハイブリッド。
(フェイスリフトしたプリウスよりもずっとクールなのはなぜ…)
C 同じサイズでプリウスがあるよね?
J そうね。同じカテゴリで選択肢を増やしたという感じかな。昔はカローラはひとつだったのに、ハッチバックやハイブリッドも選べて、将来はTRDも選べるかも。
C 苦笑
J 何よ。何がおかしいのよ。絶対あるわよ。かっこよくなるはず。
C TRDカローラ?
J そうよ。ほとんどの車種にあるでしょ。
C プリウスTRDも?
J イエス。
C TRDシエナ(ミニバン)とか?
J すっごいクール! スポーティミニバン、すごい。
C 苦笑
マツダ
J マツダ3(アクセラ)は完全にここでフルモデルチェンジデビューね。セダンとハッチバックよ。ハッチバックがちょうどステージにあるわね。このスタイリングはどう思う?
C 昨日デザイナーと話したよ。いろいろと興味深い要素があるよね。セダンとハッチバックじゃ全然デザインが違う。ほとんどの外観を共有してないらしいんだ。
J ワオ。
C サイドは純粋な彫刻として見れるよね。このデザインに2年かけたらしい。なぜならボディに映る反射を大事にしてたから。
J みて。今もライトを反射してる。
C そのためにカーブが繊細で、エレガンスでプレミアムな外観になっている。でもサスペンションが…トーションビームになった。
J そこはみんな不満を言っている。こっちはセダンね。エンジンは4つ用意されるはず。
C ええ?
J 北米ではね。確かではないけど。
C スカイアクティブXもディーゼルもあるから。
J Xはビッグニュースね。マツダ3が最初に搭載される車になる。圧縮をコントロールして、説明は難しいけど、よりベターなパフォーマンスになる。燃費を無駄にすることなくね。いろんなオートメイカーがトライしたけど、マツダが実現した。
C 高くなるよね。
J 間違いない。エコノミーカーとしては本当に凄いこと。まだ数値を公表していないのは残念。ローンチデイまで待たなくちゃね。セダンはマツダ6(アテンザ)みたいね。
C たしかに。
J ドライバーを監視するシステムは面白いわね。眠気を感じたドライバーの動きを感知して警告してくれる。自動ブレーキとも連動してるかもね。CX-5のビッグニュースはターボエンジンね。ずっと求められていて、やっと実現したのよ。燃費は悪くなるけど。プレミアムガソリンだしね。
(以下略)