ストレイトパイプスが13日アップしたのは、ホンダの海外向けラグジュアリーブランド、アキュラのILX(アイエルエックス)。
内装はまさに「ケバケバしい」赤のレザーシート。2019年版は顔を少しだけ変えて望んだが、レクサスやインフィニティのレベルにはまったく達していない。
グリルは流行のメッシュになったが、後追い過ぎて個性がまったくない。
さらに、三角形もしくはアングルが基調なのか、サイドロウアーグリルのやっつけ感がひどい。
すべてはこのコンセプトが悪い。
ILXの馬力は201HP、トルクは180TRQ。
彼らによると、ステアリングはだいぶルース(ふらふら)。
本来なら、F1のイメージとNSXのイメージで完全に高級スポーツカーに振ればいいのに、どこか中途半端だ。
韓国勢も含め、欧州、日本と魅力的なデザインの車が続々と登場するなかで、ILXは相当きつい。
アキュラのデザインスタジオはカルフォルニアにあり、Precision Crafted Performanceを基にさきほどのコンセプトは生まれたという。
あのグリルは「ダイヤモンド・ペンタゴン」で、テーマは「Quantum continuum(量子の連続体)」。それが表現されると魅力的なデザインなるかどうかはわからない。
センターピラーがなく、観音開きなのは量子を連続させたせいなのか。
実はこのコンセプトを作ったのは、Michelle Christensen氏とJohn Norman氏。この二人は、NSXのデザイナーだ。
NSXもどうなんだろうな…と思いたくないことを思ってしまうが、北米の人にとってNSXはあくまでアキュラNSX。
アキュラってNSX出してかっこいいなと、思われているのは事実だ。
映像に出てくる2019版NSXは、サーマルオレンジパールという新色。
すべてをこのNSXデザインに統一すれば、アキュラももっと欲しくなる車を作れそうな気がする。