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BMW M8 GTE: “The most determined race car we have ever built.” 今までに作った最高のレースカー。

 

去年公開されたBMW M8 GTEの美しい姿。モータースポーツとロードカー、二つのヘリテイジを祝い、組み合わせて完成したのがこのモデルだ。公開されたばかりのこの映像では、デザインヘッドのマイケル・スカリーが語る。


2018年シーズンのFIA WEC(世界耐久選手権)の参加を目指し開発されたGTEは、その名のとおりM8がベース。

排気量4.0リットル(3981cc)のV型8気筒ガソリンターボは、シリンダー系が市販車と同じものを使うという配慮で、M8の発売に合わせてレース参戦し、そのバリューを上げるだけ上げるつもり。

 

ここからは映像のマイケル・スカリーの言葉。

「デザインの立場からは、おそらく最大のチャレンジはレギュレーションになる。レギュレーションはここから最小半径50ミリと設定されていて、視覚的な立場としては少し面倒で、レースカーとしてチャレンジは機能的な要求だけでなく、レギュレーションも受け入れることだが、そのすり合わせの精度を車に導入する道を探りながらとなる。我々はその機能的な開口部をこの形の後ろでやった」

「私は8シリーズの最も印象的な側面は、そのプロポーションだと思う。なぜなら私たちはこの長いフード(ボンネット)を持ちジェントルなルーフラインはウィングに向かってすべて一緒に下がっていく。白鳥の首のようなスタイルのウィングは、信じられないほどスムーズに風をウィングの下に流していく。もう一つの側面はミラーだ。我々は象徴的なMフック(鉤)があり、ミラーはバックに向けて流れている。下側をサポートするエレメントには、この車のエアロダイナミクスのために本当にギリギリのエレメントを使っている。ミラーは形状による感情的表現だけでなく、機能的な側面の相互作用になっている」

「ライトはこの車を差別化する非常に重要な要素となっている。メインライト部分の二つのU型は、とてもBMWの個性を際立たせる。コーナーライトはスペースに限界があり(M8のこの部分は少しへこんだ程度)、ギリギリの部分でクラッシュビームは上に、サポートビームは下に設置した。すべて機能的な側面から成り立つ形だ。しかし、これがこの車のアイコニックなグラフィックになったと言っていい」

「すべてのBMWのキーとなる要素はキドニーグリルだ。この新しいキドニーは、キドニーがキドニーであるためのとてもモダンな解釈となっている。中を彩ることで、お祝いの意味を込めることができた。また、2台で参加するこの車の認識を簡単なものにしてくれている。私にとって、レースの意匠としての重要な側面はコントラストだと思う。この大胆な分裂がコントラストを与えてくれているんだ。車の構造を引き締めるレイアウトの側面も持つ。このHofmeister Kink(デザイナーウィルヘルム・ホフマイスターによるウィンドウの最後の部分のデザイン)はどのBMWよりエッセンシャルだ。このラインは車を取り囲むようになっていて、BMWだけができるやり方でグリーンハウス全体を引き締めている」

 


Kinkという言葉は1961 BMW 1500で初登場した。Cピラーの窓部分の下側がカーブしていて、それがホフマイスター・キンクと呼ばれるようになった。

グリーンハウスとは、車のウィンドウから上の部分。太陽にさらされるパートだ。