ハイブリッドでありながら、ピュアスポーツであるという宣言をしたクルマGR HVスポーツコンセプト(GR HV SPORTS CONCEPT)をトヨタが発表した。
HVはエコカーであるという当初の発想から、欧州他社に比べてHVスポーツカーという提案をあまり積極的にしてこなかったトヨタ(レクサスをのぞく)だが、最近のカムリに引き続いてスポーティな方向へ確実に歩みを進めている。
技術としてはGAZOOレーシングがWECで戦わせているTS050ハイブリッドで、ブランドとしてはGR。
デザインは今の時代のどの車種にも媚びず、非常に優れていて、86ファンもロードスターファンも納得する最新デザイン。
グリル部分に個性があり、今後何年も同じデザインで通用するような魅力がある。
サイズは実際に86とほぼ同じで、全長は4395、幅は1805。
今度の東京モーターショウで披露されるコンセプトながら、インテリアも他車と似ていないスパルタン仕様。
オートマでありながら、マニュアルシフトレバーモードに切り替えて使えるという私的に理想的な設計。
6速MTのような操作をHパターンシフトで行えるのだ。
普段はATで、PRNDのボタンを押して走り、気分が乗ってきたらMボタンをプッシュ。
シフトレバーで1速から6速まで切り替えて走りを楽しむ。
この場合は、他のオートマMTモードのようにスピードが落ちると勝手にシフトダウンするような機能は付けられないかもしれない。
でも、個人的にはマニュアルでも乗りたいがクラッチを踏む必要性は感じないので、この方法がベストだ。
ハイブリッド技術内容についてはTS050で鍛えたことくらいしかまだわからないが、前後輪にモーターを配置するようなことも考えられているのかどうかが注目。
GRブランドは既存の車種をスポーツ的に変化させただけで、まだ魅力と呼べるほどではなかったが、こういったオリジナル車種が生まれてくれば、俄然ブランド力は増してくる。
何よりも、「国産車のデザインが…」と言わせないデザインにとにかく拍手を送りたい。