従来のグランツーリスモも、車購入時の色選びは楽しかった。
しかし、それはディーラー内での作業だった。
いわば、実際の購入と同じ。室内にあるタイヤの汚れていない車は、誰が観ても素敵だ。
外に置いてある、タイヤの少しへたった車とはまったく見栄えが違う。
車は少しでも走れば中古なのだ。
新しいグランツーリスモは、外で走るクルマを見ながら色を変えられる。
実際の風景も実在するもので、実際の写真のようにリアルだ。
こんなに車体も風景もリアルなら、実際にディーラーが使ってもいいんじゃないかと思えてくる。
色が実際のものと全然違うカタログで説明するよりも、ずっとリアルにイメージングできるからだ。
特に輸入車は実際の色をチェックできなかったり、国産車でも予約販売時は色をうまく確認できない。
それは結婚式まで相手に会うことができず、写真を眺めて期待するようなもの。
実際に見たその人、その車が自分の予想していたものと合致するかどうかはわからない。
光を反射し、外の風景を映し込み、実際に走る姿は試乗をしてもわからない。
だからこそ、こういったシミュレーションは想像以上の効果を生むはずだ。