ロイヤル・エンフィールドが2025年モデルの Meteor 350 をインドで発表しました。エクステリアのリフレッシュ、新色の導入、機能面のアップデートが中心で、価格もGST(税率)変更を受けて以前より手が届きやすくなった印象があります。
新たなカラーバリエーションとデザイン刷新
日本でも人気のMeteor 350。インドで発表の新モデルでは、全4バリアント(Fireball、Stellar、Aurora、Supernova)にまたがって 7つの新色が追加されました。具体的には:
- Fireball:Fireball Orange、Fireball Grey
- Stellar:Stellar Matt Grey、Stellar Marine Blue
- Aurora:Aurora Retro Green、Aurora Red
- Supernova:Supernova Black
今日アップされた動画ではスーパーノーヴァブラックが中心。個人的には現行色のファイアーボール・マットグリーンが好きですが、新色ならステラーマットグレーいいですね。
日本でも発売されている現行色はファイアーボールマットグリーン、ファイアーボールブルー、ファイアーボールレッド、ファイアーボールブラック、ステラーブラック、オーロラグリーン、オーロラブルー、オーロラブラック、スーパーノーヴァレッド。

タンクのメダリオンが立体的で素敵なステラー系はマットグレイとブルーが追加。現行でツートンのスーパーノーヴァレッドもやはりいいですね。
また、標準装備にもアップデートがあり、LEDヘッドライト、LEDターンインジケーター、Tripperナビゲーションポッド、USB Type-Cポート、アシスト&スリッパークラッチ、クラッチ/ブレーキレバーの調整機能などが新たに導入あるいはバージョンによって標準になりました。

エンジンは基本的に従来どおり。349cc空冷シングル、出力20.2 ps/回転数、トルク27 Nm/回転数という仕様が維持されています。

価格と購入開始時期
インドでの価格は、最もベーシックな Fireball で 約 ₹1,95,762 からスタートし、Supernova の上位バリアントでは ₹2,15,883 程度に。
予約と試乗は発表当日(2025年9月15日)から、実販売・納車は 9月22日から開始されるとのことです。
また、価格に関しては、政府のGST(物品・サービス税)の改定により、350cc 以下のオートバイに対する税率が 28% → 18% に引き下げられることが予定されており、この変更が Meteor 350 の価格低下にも繋がっていると報じられています。
ユーザー視点での使い勝手・価値
注目すべきは、「見た目のカスタマイズ可能性」と「快適性・利便性」の両立がかなり進んだ点です。色の選択肢が増えたことで、自分好みのデザインを選ぶ楽しみが拡がるだけでなく、LEDライト、Tripper、USB-C、スリッパークラッチなど、ライディング中・街乗りでの使いやすさに直結する装備の改善がされていることは評価できます。
ただ、機械的な部分=エンジンパワーやシャシー構成に大きな刷新がないため、「走りそのものの劇的な変化」を求めるユーザーには少し物足りないかもしれません。特に高速巡航時の振動制御や耐久性、あるいは燃費・メンテナンス性など、これまでのモデルで指摘されてきた部分に改善があるかどうかは、実際に乗ってみて判断したいところです。

総評と今後の展望
2025 Meteor 350 は、「マイナーアップデート+ビジュアル刷新+利便性の強化」が主な内容で、派手なモデルチェンジではないものの、普段使いの満足度を確実に高める方向性のモデルです。特に“色で選ぶ楽しさ”と“快適装備の標準化”が強調されており、マーケティング的にも幅広い層を取り込みに来ている印象があります。
日本市場を含めた輸出展開時には、カラーオプションがどこまで同じになるか、また税制や排ガス規制(Japanでの適合性など)がどのように調整されるかが鍵になるでしょう。例えば、LED・Tripperなどは輸入モデルでの差別化ポイントになり得ます。
Meteor 350 はすでに「扱いやすいクルーザー」として評価の高いモデルですが、このアップデートによってさらに「見た目+実用性」のバランスが取れたモデルになったという印象です。


