クラシックバイクの世界に、新たな風が吹いています。
2025年夏、英国の老舗ブランドBSAが発表した新型モデル「Bantam 350(バンタム350)」は、その名のとおり1948年に登場した名車「Bantam D1」のスピリットを現代に蘇らせたネオクラシック。
このBantam 350、見た目は往年のブリティッシュスタイルを色濃く残しつつ、その中身は驚くほど現代的。日本の人気クラシックモデルHonda GB350との比較は?
水冷DOHC vs 空冷SOHC。モダンさではBSAに軍配
GB350がクラシックらしい空冷単気筒・SOHCエンジンを搭載しているのに対し、BSA Bantam 350は水冷・DOHCの単気筒334ccエンジンを採用。
その出力は29馬力(7750rpm)、トルクも29.6Nm(6000rpm)と、GB350の20馬力・29Nmを大きく上回っているように見えますが、水冷だから新しいということはありません。昔ながらの水冷で、低速でのトルク感を犠牲にしているので、GBやハンターのようなドコドコフィーリングは希薄かもです。
スタイリングはどちらも甲乙つけがたい
GB350は日本の道に合わせて設計された安定感あるシルエットで、落ち着きと力強さを感じさせるデザイン。
対するBantam 350は、やや細身のボディにアップハンドル、クラシックなフロントフォークブーツやバーエンドミラーなど、より「オールドスクール感」が強め。
まさに「どちらのクラシシズムを選ぶか」は、好みによるところ。
ただしBantamは5色展開(グレー/青/赤/黄/黒)とカラバリが豊富で、選ぶ楽しさも広がります。
日本導入は?価格は?気になる今後
現在Bantam 350は英国での先行販売が発表されており、現地価格は約3499ポンド(約69万円)。
この価格帯は、GB350(日本国内で約60万円台〜)とほぼ同等か、やや上といったところ。
ただし、性能・装備を考慮すればコストパフォーマンスは非常に高いといえそうです。
そして何より期待したいのが、日本での販売。
BSAブランドはすでに国内正規輸入が行われており(例:ゴールドスター650)、このBantam 350も続いてやってくる可能性は大いにありそうです。
スペック概要(2026年モデル)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エンジン | 水冷4ストローク 単気筒 DOHC 334cc(圧縮比11.0‑11.1:1) |
| 最大出力/トルク | 29HP(7,750rpm) / 29.62Nm(6,000rpm) |
| トランスミッション | 6速・チェーンドライブ |
| 重量/シート高 | 約185kg(装備重量)/800mm |
| ホイール & タイヤ | 前18インチ/後17インチ、フロント100/90‑18、リア150/70ZR17 |
| ブレーキ | 前320mm/後240mm・ABS標準装備(Dual‑Channel ABS) |
| タンク容量 | 約13 L |
| その他装備 | LEDライト、アシスト&スリッパークラッチ、デジタルメーター(十字キー操作)、バーエンドミラー、フォークブーツなど |
🌈 カラーバリエーション
展開色は合計5種:
- Avalon Grey(アヴァロングレー)
- Oxford Blue(オックスフォードブルー)
- Firecracker Red(ファイアクラッカーレッド)
- Barrel Black(バレルブラック)
- Victor Yellow(ビクターイエロー)
