噂されたとおり、ホンダがV3エンジンのコンセプトを発表しました!
エイクマで発表されたのは、2025 Honda ICE Concept bikeと名付けられた内燃機関コンセプト。
やはり3気筒で、シリンダーの鋏み角は75度でした。
なかなか珍しい角度のエンジンがまた開発されることになります。
また、バイク用としては世界初の電動過給機(スーパーチャージャー)を搭載。電気によって、回転数にかかわらず、いつでも過給。圧縮(電動コンプレッサー)も容易なので、低回転からトルクアップできるそうです。
それにしても、V3。すごいですね。
この図から推測すると、バイク前面に2気筒、後方に1気筒。置き方はハーレーやドゥカティと同じ向きで、モトグッツィ置きではありませんでした。
おそらく、前面の二気筒が外側で、真ん中が後方に伸びるシリンダーでしょうね。※あくまで推測です。NSR500のV3は前が1気筒でした。
75度ということは、90度のように回転数が上がったときの振動打ち消しは100%ではありません。
でも90度の270度クランク位相に比べ、75度ならおそらく285度クランク。(2003年のKTM LC8エンジンも75度)
それほど変わらないのかも? そこからさらに位相というのもありえなくありません。
V3なので、どちらか側のパワーが大きく、重くなるので、90度にしても100%打ち消すことはありません。が、昔開発したV3では、1気筒側のコンロッドを重くしてバランスを取っていたようです。
この、現代において、どんなフィーリングになるんだろう? というのが新開発エンジンの大事なところ。
もしミドルクラスにすれば1気筒あたりは200cc程度になって、4気筒ほどではないけれども、1気筒を小さくできます。(メディアの予想は800cc。1気筒あたり266cc)
するとレスポンスのいいエンジンになる。というのが、2気筒ではなく3気筒になる理由。そして、4気筒ほど幅を使わないエンジンということになります。
V型にすることでもしかするとバランサーを減らすこともできるし、そもそも共有部品が多くなってコンパクト・軽量化。
2気筒並列が市販のバイクとして増えてきたところで、今は誰もやっていないV3が出てくるのはそういった理由が考えられますが、もっと何かあるのかもしれません。
この最後の音は排気音でしょうか?