車そのものよりも、イギリスブラックプールのことや工場のことが気になったTVRの混迷。
イギリスのブランドとして復活させることを約束した新経営陣は、ついにグッドウッドで9月、新VTRクーペを発表する。
その前に、少しだけその外観が世に出ている。
すでに400台の受注を得ているため、2015年にイメージ画像として予約したオーナーに送られたのがこれ(コードネームTVR T37)。
そして、最近発表されたのがこれだ。
オフィシャルページで語られている条件は、
・英国製であること
・TVRのDNAと遺産
・V8フロントエンジン、マニュアルトランスミッション、リアドライブ
・2シートのクーペとコンバーティブル
・最高の外観とパフォーマンス
・信じられないほどの価値
で、オートウィークの報道によると、5.0リッターコスワースV8が搭載される予定で、これはマスタングのエンジンをチューンしたもの。
480hpで6マニュアルトランスミッション。カーボンファイバーシャシーによる軽量化がTVRのキモとなるが、気になるウェイトはローンチ・エディションで2,645ポンドつまり、1118キログラムだ。
日本円換算で1300万円ほどになりそう。
工場はブラックプールではなくウェールズで、ゲーム企業家レス・エドガーによって再建が進められているが、デザイナーはF1マクラーレンを手がけたゴードン・マーレイ。
TVRは元々少数生産、大きなエンジンに軽い車体で勝負をしてきたが、2004年にロシアの若手富豪が買収してから混乱。2006年に経営破綻した。
復活に向けて少しずつ情報解禁してきたが、目標としては英国と北ヨーロッパで2017年の販売を目指していた。現在納車は2018年、ローンチエディションは500台限定。創業70周年で、グッドウッドリバイバルで新車発表。名前は「グリフィス griffith」が有力だ。
最高速は300から322km/hと予想されていて、レース参加も当然視野に入れている。