恐ろしいほど作り込まれたゴルフ7.5GTIのCM。
映画撮影中という設定だが、GTIの魅力を映像という動く写真で完璧に伝えている。
始まりは航空機の格納庫。GTIに乗った主人公が、麻薬取引の現場をカメラに捉える。
GTIに向かってメッセージを言うと、それが相手に送られて、カメラを掴んだ主人公がクルマの外に飛び出す。
銃を持った3人にさらに近づいて写真を撮り続けていたが、「メッセージが届いた」とGTIが読み上げてしまう。
急いでGTIに飛び乗る主人公。
そこでまず、撮影は終了。監督がオーケーを出す。
次の準備をしているところで、GTIのエンジンがかかる。
ブウォオオオオオン 低いうなり声。デイライトが光る。
実はその主人公の男はスタントマン。今のはリハーサルで、本当の主人公は監督と待機していた。
本当の主人公と監督が呆然としていると、スタントマンが乗ったGTIが猛スピードで発進。
スタントマンのドライバーはモードをスポーツにして、GTIの猛るエンジン音を響かせる。
とりあえず椅子に座って見守る監督。
バイクに乗った二人組(本番だと思っている?)から飛んでくる弾丸。
そこでスタントマンは110km/hのクルーズコントロールを選択。
ハンドルを離して後方に身を乗り出し、銃を放つ。
クルマは少しずつ左へずれていく。だが、レーンアシストがそこで作動。
ハンドルが自動操舵でストレートをキープする。
最後は急ブレーキで向きを変え、放った銃がバイクの後席にいた男にヒット。
また向きを変え走っていると、現場で作業中だった荷物カートにぶつかりそうになったところで自動ブレーキ作動。
バイクは止められずに転倒する。
なんてことだ。撮影スタッフも頭をもたげる。
バイクの男が立ち上がる。スタントマンの男に対して怒っていて、向かってくる。
「やばい…怒ってる」
そこでスタントマンの男は自動パーキングのボタンを押す。
バイクの男がGTIに向かって銃を放つ。GTIはバックしながら逃げていく。と思ったら自動パーキングをしているだけで、スタントマンは外に立っていて…。
最後は主人公の男がキーのボタンを押してGTIのドアをアンロックしようと、スタントマンとGTIに向かってボタンを押す。
しかし、アンロックの音は別の場所から聞こえた。
近くには同じ色のGTIがあり、それがアンロック。スタントマンの男のGTIは、彼のプライベートカーだった。
というわけで、5回観ても飽きない秀逸GTICMでした。