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ホットハッチとは、軽いクルマなのだと再確認するためのup! GTI。

かつて徳大寺有恒氏は著書の中で、「昔のゴルフと同じサイズのクルマ(up!)を作ってくれているVWに感謝」ということを言っていた。彼の人生を変えたゴルフの楽しさは、今のゴルフのサイズでは再現できず、up!こそがあのゴルフの軽快さを再現できるのだと。

そして、2017年の春ごろにVWはup! GTIを発表。イメージ戦略としてはまさに初代ゴルフGTIを再現するものとしての位置づけで、『グランドツアー』でもそのようにして紹介された。

重量はゴルフが810kgという超軽量だったのに対し、up!は安全性能等の問題で997kg-1070kgに。それでも十分軽いが、ゴルフGTIの軽さと1.6L4気筒自然吸気という組み合わせは本当にぞくぞくする。ダウンサイジングの先駆けとして1.0L3気筒ターボとしたのは致し方ないが、この軽さならせめて1.3LNAくらいにしたら面白かったのにと思う。

最高出力はゴルフ110hpに対し115hp。0-100km/h加速は9.0秒と8.8秒。最高速度は182km/hに対し197km/hと、いずれもゴルフGTIに勝っている。

こちらは先日公開されたレビュー。モナコに佇むup! GTI。次々とモナコでの試乗会の映像がアップされているのだ。

ここはF1ファンも集う街であり、多くのアバルト乗りが住む場所。

現実的なライバルはアバルトなのかもしれないが、up!はもっと可愛く、やんちゃではない。

サソリ的な毒を求めるホットハッチではなく、落ち着きがあるのだ。

インテリアは他のGTIと同じステアリングやシートで、専用ホイールとレッドキャリパーもあってGTI感はたっぷりある。

走行中のサウンドをギリギリ体感できるPOV動画。

 

このクルマに足りないのは、音だ。ということで、過去にup!の音を良くして愉しんでいる動画。2分30秒あたりから。

次はビフォーアフター。

アフターは40秒あたりから。突然良くなる。

他にもクールにアップされたup!動画は多く、音もそれぞれ魅力的だ。

そういった改系Up! に比べると、少しだけ魅力に劣るUp!だが、GTIなんだからガンガン攻めてほしい。

実際にゴルフGTIのエンジン音はノーマルで魅力的だし、今度はポロGTIがやってくる。