「1980年に、私は新しいR5 ターボをドライブするチャンスを得た」とクリストフ・グエリン(当時46歳)は言う。「そして、それはハマるほどのスリルがあった」
この映像に登場する赤のサンクは、1984 R5 Turbo 2。
1980年の彼とサンクの最初の出会いは20歳のときだった。
工場のすぐそばで、新車のR5に乗ることができたのだ。
ルマンで生まれ彼の家から15分先には伝説のサーキットがあり、父はルノーの向上で働いていた。彼は熱狂的なカーマニアになっていて、テクニカル・カレッジに進学(1984年から1987年)し、いかにクルマを速くするのかを学んだ。
1987年、プライベート・ラリー・ドライバーが彼にラリーカーの修理を頼んだことでSimca 1000 Tiと3年から4年は共に過ごすことになる。
そして、トラックで再びR5 Turboを目にするのだ。
彼は20歳のときに見た小さなルノーへの憧れは尽きなかったことに気づく。
新しいルノーには興味を惹かれることはなかった。
2012年、自分の工場の隣にあるルノーのガレージに入ると、友人ヤンのR5 Turbo 2が停まっていた。
グエリンは店のスーパーバイザーに、「俺はこれが欲しい」と言った。
「ノーマルのが欲しいんだ。絶対赤で」
数日後、スーパーバイザーは「見つけたよ」と電話をかけてきた。
サンクを目の前にしたとき、膝が崩れそうになった。
すべてが新しくなった美しいサンクが輝いていた。300ヤードも向こうからクルマはゆっくりやってきて、そのサウンドが素晴らしかった。
今でもそのときの感動を忘れられないという。
時々恐怖を感じるときもあるけど、とにかく愉しんでいる。