ヨーロッパ車はスイスの湖畔やドイツの街並みに。アメリカ車は広大なプレーリーの原野に。
そして日本車は古都の街並みに。
それぞれの国の車が、それぞれの風景に似合わなくてはいけないとするならば、レクサスLF-1リミットレスの発想は素晴らしい。
テーマとしたのが、「日本刀」だからだ。
北米国際オートショウで、ついにレクサス最上級モデルのコンセプトLEXUS LF-1が公開された。
これは、EV(HV、PHV、FCV、EV)を想定したモデルで、サイドの造形がなかなか鋭い。
フロントマスクに関してはシグニチャーグリルも含めて今のところまだしっくり来ないが、ぜひ京都の街並みを横切る姿を見てみたい。
デザインチームは南カルフォルニアのキャルティ デザイン リサーチ。
このコンセプトは「ラグジュアリー・ハイパフォーマンス・クロスオーバー」だそうで、インテリアの操作している動画は確かにラグジュアリーで、富裕層はこれにお金を出すと思う。だから、すぐ出せばいい。また1年もすれば、これが古くさくなるから。
デザインテーマとなったのは「MOLTEN KATANA」つまり日本刀だ。
サイドのミラーレスカメラはハイレゾで、屋根はグラスルーフ。
シートのレザー造形は複雑にデザインされている。
フードはSUVとしては長く、CX-8のようでもある。筋肉質(マスキュラー)なルックにも自信を持っているようだ。
「可能性はリミットレス」で、道路の状況や天候などをセンサーと視覚、Webからすべて読み取り、それに合わせた走行を実現する。
EV(HV、PHV、FCV、EV)を想定していると書いたが、このカンファレンスでは「ガソリン」という言葉も出た。
さて、高性能ナビシステムやCPUは有り難いが、安全性能を考えると究極的にはドライバーの目の前には後方を映し出すビッグモニターが欲しい。
左右の映像と後方をワイドに映し出し、走行中に不必要な情報は出さない。
スピードはフロントウィンドウに映し出す。
ミラーレス車をさらに進化させたものだ。
BMW i8 Mirrorless http://digital-innovation-lab.jp/mirror-less/
BMWのモニタは小さいと思う。また、サイドの映像も見たい。
高性能でハイテクだからといって、操作や小さな文字に気をとられてはいけない。
車は全方向をセンサーで探知するだけではなく、ドライバーが認知するコックピットが未来なのだ。
ところで、LF-1はミニチュアライズされたスーパーコンピュータだという。
PCのようにコンピュータの性能で車を選ぶ日が来るのかもしれない。