本国イタリアのアバルト公式サイトを開くと、日本ではまだあまり見かけない新しい情報が目に入ってきた。
そこに載っていたのは、新型Abarth 600e。
もう出てるのか!
経緯がよくわからないので、調べてみた。

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電動化したフィアットの車に合わせてアバルトは作られるので、まず登場したのはAbarth 500eだった。
フィアット500eをベースにした初の電動アバルトで、アバルトはこの車に「サウンドジェネレーター」を搭載した。ステランティスは、500eでもアバルトらしい音を楽しめるよう、6000時間以上をかけてサウンドを作り込んだらしい。

Stellantisジャパンは今から遡ること3年前の2023年7月20日、Abarth 500eの国内発表に向けたティザーキャンペーンを開始。同年7月22日、23日に東京・新宿の東急歌舞伎町タワー前でAbarth 500eとFiat 500eを並べて展示するという、かなり目立つ形の国内初展示をして、映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART 1』とのコラボレーション動画も放映され、アバルト初のEVを“イベント化”して見せた。
その後、2023年10月11日に「Abarth 500e」の発売を正式に発表。通常モデルのAbarth 500e Turismoに加え、日本導入を記念したローンチエディション「Abarth 500e Scorpionissima」も用意された。Scorpionissimaはブランド誕生年にちなみ全世界1,949台限定で、そのうち200台が日本で販売された。
一方で、Abarth 600eについては状況が違う。欧州では新世代の電動アバルトとして大きく打ち出されているが、2026年5月時点で日本向けの正式発表や発売日は確認できていない!
まずベースとなるフィアット600eについては、すでに日本導入済み。Stellantisジャパンは2024年9月10日、フィアット・ブランドの新型EV「600e」を全国のフィアット正規ディーラーで発売すると発表し、価格は585万円。
さらに2025年には、フィアット600 Hybridも日本のディーラーで展開されており、600 Hybridが365万円、600 Hybrid La Primaが419万円、ローンチプライス仕様が399万円。
Abarth 600eは2025年の10月に発表があり、11月からイギリスで発注を開始。英国での発表によれば、上位仕様のScorpionissimaは280hp、207kWを発生し、0-62mph加速は5.85秒。最高速は124mph、日本式に言えば約200km/hに達する。英国では2025年3月に発売され、通常版の240hp仕様と、280hpのScorpionissimaが用意された。専用eモーター、機械式LSD、スポーツブレーキ、専用タイヤ、バッテリー冷却などを備えていて、従来のアバルトに見慣れている脳にはバグが起きるほど新鮮。


今は新たにTurismoとCompetizioneの2本立て。Turismoがエントリー仕様、Competizioneがトップ仕様で、Competizioneは、ローンチ限定車だったScorpionissimaを置き換えるモデルとして位置づけられていて、性能面では、Competizioneは207kW、280psの電動モーターを搭載。最高速は124mph、約200km/h、0-62mph加速は5.85秒。下位のTurismoは240ps。

欧州では、アバルトの電動化に対してファンの反応が必ずしも熱狂一色ではないようで、Autocarは2025年11月、アバルトがガソリン車の復活を検討していると報道。フィアットおよびアバルトの欧州トップであるGaetano Thorel氏は、アバルトの顧客はパワーだけでなく、自分の手で車を改造できることを求めている、と語っている。EVではそこが難しく、アバルトクラブの人々も満足していない、という趣旨の発言をしているようだ。
そしてついにフィアットは、完全なEV一本槍から少し軌道修正。新型500 Hybridの生産を2025年11月にトリノのミラフィオーリ工場で始めると発表。500eだけでなく、ハイブリッド版を投入することで、欧州市場の現実に対応しようとしている。パンダも同じようにEV専用を断念して、ハイブリッドに舵を切った。
これはもしや、アバルトにも内燃復活か。ハイブリッドは誰もがいじれるわけではないけれど。
というわけで、宙ぶらりんになった600eの日本導入は先送りされるのかもしれない。
潔くシンプルなピュアガソリンエンジンで復活すれば、みんな戻ってくるのに。
