2025年8月2日に開催される鈴鹿8耐プレフェスティバルの一環として、ホンダが特別イベント「Honda CB Special Run」を実施すると発表しました。ホンダレーシングのオフィシャルチャンネルでは、そのテスト走行シーンが本日、先行公開されています。
CBファン必見!“伝説”と“未来”が交錯する3台のCB
このイベントの主役は、ホンダの歴史と技術の粋を集めた3台の“CB”モデルです。
■ Honda RCB1000
1970年代のヨーロッパ耐久選手権を席巻した伝説のマシン。空冷4気筒DOHCエンジンと革新的な車体設計により、世界中のバイクファンに衝撃を与えた存在です。
今回公開されたテストラン映像では、その雄姿が再びサーキットに甦り、まるで過去と現在が交差するような美しい瞬間が映し出されています。走るたびに空気を切り裂くようなサウンド、流れるようなフォルム。動画越しでもそのオーラは圧倒的です。
RCB1000は、単なる過去の名車ではありません。今もなお、“走る芸術”として我々の心を震わせる存在なのです。
どうかこのままのスタイルで性能を最新にして発売してください。

■ Honda CB1000F Concept
現代に蘇る“CB魂”を体現したコンセプトモデル。クラシカルなCBの意匠を受け継ぎつつ、最新技術とモダンなライディングフィールを融合させた新世代ネイキッドです。デザインの細部にまでこだわりが光り、ホンダの”次なるCB像”を感じさせてくれます。
■ CB1000F Concept by Moriwaki Engineering
そして注目すべきは、森脇エンジニアリングが手がけたスペシャルバージョン。名門チューニングメーカーならではの精密なセッティングと、走行性能を徹底的に引き出す職人技が光る一台です。唯一無二の存在感と、圧倒的な迫力を備えています。
本番は8月2日、鈴鹿で歴史的瞬間を目撃せよ!
今回公開された映像は、その本番に向けたテストランの模様。サーキットを疾走する3台のCBが、まさに”魂の共鳴”を奏でる姿に、多くのファンが感動することでしょう。
「CB」は、ホンダの名を世界に知らしめた象徴的な存在。その系譜に新たな1ページが加わる瞬間を、あなたの目でぜひ確かめてください。
【名車の記憶】Honda RCB1000 ― 鈴鹿に甦る、耐久レースの伝説
1970年代、世界の耐久レースシーンを席巻した伝説のマシン、それがHonda RCB1000です。ホンダが「世界一」の座を狙って送り込んだこのマシンは、ヨーロッパ耐久選手権(FIM Endurance World Championship)で圧倒的な強さを誇り、名だたるライバルたちをねじ伏せていきました。
RCB1000の最大の特徴は、当時としては革新的だった空冷・直列4気筒DOHCエンジンと、極限まで突き詰められた車体剛性と軽量性。その完成度の高さは、「プロトタイプレーサー」としての理想像に極めて近いものでした。
RCB1000は単なる過去の名車ではありません。ホンダが世界で戦うことを決意し、結果を出し続けた“意志”の象徴であり、その精神は現在のHonda Racingにも確かに受け継がれています。
