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チャリンコ乗れればバイクは曲がれる。

各モトブロガーさんのコメント欄に、「「くるぶし荷重」を知らないとモグリ」な書き込みを見ました。

くるぶし荷重って・・・なんでもかんでもテクニックにしてしまうんですね。

調べたら、中野真矢さんがインタビューで「コーナーリング中に荷重しますか?」というのがあり、バンク角の調整のためにアウト側のステップに荷重してますよ。というのがあり、キャプションで「シートや車体へは太ももや、くるぶしも使ってしっかり荷重」というのがありました。

サーキットの話ですね。

モトブロガーさんは「ニーグリップしづらい」と言っただけ。

あとは、セルフステアのためにバイクをホールドしなくてはならないので、足首でぎゅっとホールドせよ。というのがこのリンク先で紹介されています。

https://www.kushitani.co.jp/logs/ridingtech2_6/

こうやってどんどん「やれること」を狭めていって、初心者を混乱させている人たちがいることが残念です。

何度も言っているように、バイクを公道で傾けるのは、どんな方法でもできます。

車じゃないんだから、何やったって傾くんです。

それをすべて技法にするのはどうなんでしょう??

コーナリング中にさらに倒したくて荷重するのは、曲がるきっかけになる荷重とは別の話です。

みなさん、自転車運転していて、曲がれませんか?

スクーターを運転したことがある人は、曲がれませんでしたか?

そこに、ステップとかニーグリップとかありましたか?

ないですよね。

くるぶしでホールド、できないですよね?

そこのところ、良く考えていただきたいのです。荷重をテクニック化する人たち。

自転車やスクーターで曲がる原理はこうです。

ハンドルを曲がる方向に傾けているんです。

ハンドルを切るのではなく、そのまま傾けています。

それで、自転車もバイクも曲がります。

バイク教習のスラロームはその指導を受けましたし、ジムカーナもやっている人多いですね。

曲がる方向に切らないでただ傾けるのは逆操舵状態ということなのですが、それは前回書いたので省きます。

このやり方は誰でも自然にできる方法で、ニーグリップや腰を入れるといった荷重を必要としません。

よくある、「肘を曲げて」も必要なく、どちらかというと張っているほうがいいです。

非常にクイックかつ安全に曲がれるのでオススメですが、バイク界隈ではNGとされてきたのです。

このバイク界隈の押し付けがましい曲がり方の説諭は、

  1. ニーグリップせよ
  2. 体重の移動もしくは荷重で傾けよ
  3. いったん傾いたらセルフステアを邪魔するな

というもの。

それはそれでいいんですが、ちょっとここにどれだけクイックか比較しています。

一番早い (下にいくほど遅い)

逆操舵入力(曲がる反対方向にぐいっと切ります)

ハンドルごと傾けるチャリンコ入力

体を使って荷重入力(タンク荷重、ステップ荷重など)

顔の向きの移動によるオールセルフステア

という感じです。最後のオールセルフステアは、顔の向きを変えてからバイクが自然と傾き始めるので、自分で傾かせるタンク荷重等よりワンテンポ遅くなります。しかし安全性はナンバーワンです。

「体を使って荷重入力(タンク荷重、ステップ荷重など)」

は、目的であるハンドル部分を直接触っていないのと、重い部分を使うので、やはりチャリンコ入力よりは遅くなります。

というわけで、自転車乗っていれば誰でもできるチャリンコ入力は優秀なのです。

自転車もスクーターもみなさんクイックに曲がってますよね。

ヴィンテージのハーレーもニーグリップなんてしません。

ハンドル部分が傾き、少しの逆操舵状態になると、ステアリングは曲がる方向に切ることができます。

傾くことだけでも曲がるし、ステアリングが切れることでもさらに曲がります。

低速のときは最終的にハンドルが切れてるほうが安定します。

よく、「セルフステアでハンドルが切れるのを邪魔するな」と言いますが、絶対ではないということです。

プロのレーサーはコーナーリングの最中に、バイクが起き上がらないようにステアリングを反対方向に押すくらいです。

もし今、教習所に通っている方、取り立ての方に、ひとつだけ注意点を言うとするならば、「曲がりたい方向にハンドルを切ってはいけない」。これだけは確かです。

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