2019年の新型トゥアレグはやっぱりかっこいいが、日本発売は見送り決定となった。
先代より大きくなったのが原因だが、求められている気もする、微妙な立ち位置にいる。
全長4878mm、全幅1984mm、全高1729mm。
インテリアには12インチと15インチのスクリーンが並び、高画質ヘッドアップディスプレイ搭載。
ドイツでは6月から発売開始で、3リッターV6は340psガソリン、231psもしくは286psのディーゼル、およそ700万円という価格。
この値段がネックで、アメリカでは「高いだけ」と酷評されていた車だが、より大型にすることでアメリカ市場にも受け入れられると見込んでいるのか。
日本で予想以上に売れたCX-8は4900mm、1840mm、1730mmだから、全幅以外はほぼ同じサイズ。
全幅はアメリカで展開しているCX-9(1930mm)に近いといえる。
マツダはCX-9が日本のマーケットで受け入れられないとみて、CX-8を開発したのだから、さらに価格の高いトゥアレグをVWが見送るのも仕方がない。
しかし、リアのライトもリアに浮かぶトゥアレグのロゴも、何もかもがVW最高級。
SUVしか選択肢がないという人には、欲しいモデルなのではないかと思う。
サイズがひとつ下のティグアンはGLAあたりがライバルで、4500mm、1840mm、1675mm。
5人乗りサイズで海外ではコンパクトSUVといわれるジャンル(CX-5もコンパクトと呼ばれる)だが、「オールスペース(全長4701mm)」という7人乗りもあるので、それが日本に導入されるのかもしれない。
CX-8の売れ行きはVWも気になるはずだから、あまり売れていないティグアンのテコ入れには魅力なのではないか。
ただ、7シーターは日本ではトゥーランで対応しているので、オールスペースも導入されないという考え方もある。
いろいろ考えると、やっぱり幅が大きい新型トゥアレグ。日本の道路で見かけることは今後も永遠にないのかもsれない。