インドで新型ホンダCB500がついに発表されました。
ホンダは2026年7月24日、インド・ニューデリーで新型「CB500」を世界初公開しました。日本で人気を集めるGB350シリーズを思わせる車体に、501ccの空冷単気筒エンジンを搭載したヘリテージロードスターです。
現時点ではインドでも正式発売前ですが、現地メディアは早くも、ロイヤルエンフィールドが強さを見せるクラシックバイク市場にホンダが本格参入するモデルとして、大きく取り上げています。

■インド生産の新型車10モデルを一挙発表
新型CB500が披露されたのは、ホンダのインドにおける二輪車現地法人、Honda Motorcycle & Scooter India(HMSI)が開催した新製品発表会です。
この発表会では、新型7モデルと既存モデルの刷新版3モデルを合わせた、計10モデルの「Made-in-India」ラインアップが公開されました。
CB500のほかにも、アドベンチャースクーターのADV160、クルーザーのRebel 300/500、デュアルパーパスモデルのXR300L、XR300 Rally、電動スクーターのQC3などが含まれています。
重要なのは、これらが一斉に発売されたわけではないという点です。ホンダは各モデルを段階的に市場へ投入するとしており、個別の発売時期、価格、販売地域については、正式発売に近い時期に発表される予定です。
したがってCB500についても、2026年7月28日現在、価格や予約開始日、納車時期は明らかになっていません。

■501ccの空冷・油冷単気筒エンジン
新型CB500最大の特徴は、501ccの空冷単気筒エンジンにオイルクーラーを組み合わせていることです。
現地報道によると、最高出力は20.7kW、約28.1PS、最大トルクは43.3Nm。トランスミッションは5速で、アシスト&スリッパークラッチも装備されます。日本仕様のGB350は最高出力20PS、最大トルク29Nmなので、CB500は最高出力が約4割、最大トルクは約5割増しとなります。特にトルクの差は大きく、GB350の穏やかな走りを受け継ぎながら、発進や追い越し、高速道路でより余裕のある走りが期待できます。
500ccとして最高出力は控えめですが、このバイクが狙っているのは高回転まで回して速さを楽しむスポーツモデルではありません。大排気量単気筒らしい低中速域のトルクを使い、街中から郊外、高速道路までゆったり走るロードスターです。
ホンダ自身もCB500を「The Honda Heritage Roadster」と表現し、レトロスポーティなデザイン、現代的な技術、日常での扱いやすさを組み合わせたモデルと説明しています。

■GB350の拡大版に見えるが、外装は新設計
丸型LEDヘッドライト、ティアドロップ型の燃料タンク、長いタックロールシート、空冷単気筒エンジンといった構成は、日本で販売されているGB350を連想させます。
ただし、単純にGB350のエンジンを大きくしたモデルではありません。タンク、サイドカバー、リアまわりなどのデザインは新しく、シルバー仕上げの大型エンジンや、存在感のある右出しメガホンマフラーによって、GB350よりもひと回り上の車格が表現されています。
リアには、ゴールドのリザーバータンクを備えたツインショックを採用。Honda RoadSyncによるスマートフォン連携、Honda Selectable Torque Control(HSTC)、前後ディスクブレーキとデュアルチャンネルABSなども報じられています。
販売グレードは、キャストホイールを装着する「Alloy」、チューブレスタイヤ対応のクロススポークホイールを装着する「Spoke Tubeless」、ボディにグラフィックを加えた上級仕様の「Spoke Tubeless with Graphics」の3種類です。
なお、ホイール径など一部の諸元については現地メディア間でも情報が一致しておらず、ホンダから詳細なスペックが発表されるまでは確定情報として扱わないほうがよさそうです。

■インドでは「消えたClassic 500の後継候補」として注目
インドのバイク専門メディアBikeWaleは、新型CB500について、ロイヤルエンフィールド「Classic 500」の生産終了によって空いた市場を狙うモデルと分析しています。
現在のインドでは350〜450ccクラスのクラシック系バイクが数多く販売されています。しかし、空冷の大排気量単気筒エンジンを積み、伝統的なロードスタースタイルを持つ500ccモデルは珍しくなっています。
そのため現地では、Classic 500のような力強い鼓動感とゆったりした走りを持ちながら、ホンダらしい洗練性、信頼性、現代的な装備を備えたモデルになるのではないかと期待されています。
BikeDekhoも、第一印象を「人気のH’ness CB350を大きくしたようなモデル」と表現しつつ、501ccエンジンや上質な足まわり、クロススポークホイールなどによって、よりプレミアムなロードスターに仕上げられていると評価しています。
発表直後の関心も高く、BikeWaleの第一報は掲載から数日で10万回を超える閲覧を記録。その後に掲載された解説記事も短期間で1万5000回以上閲覧されています。販売前のモデルであるため「市場で受け入れられた」と判断できる段階ではありませんが、少なくとも発表時の注目度はかなり高いといえます。
