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バイクの「振動」と「共振」 何が違う?

どうも、カワサキのエリミネーター400が共振現象がありユーザーが苦しんでいるようです。
「振動」という言葉で表現する人が多いので、単に回転数が上がってエンジンが振動する現象と勘違いする人が多いですが、実際は「共振」で、手足に痺れをもたらすやつです。経験した人しかわからないですよね。

  • 回転数が上がるほど強くなる振動=エンジンの一次・二次振動(設計由来+バランサーで低減)。
  • 特定の回転域だけ“細かく強い”振動共振(その回転の振動数が、ハンドル/ステップ/カウル等の固有振動数に当たって増幅)。痺れやすいのはこっち。

私自身、GB350Sを購入してはじめて体験しました。40km程度で走行中に左ステップに共振が起こり、親指が痺れて停車。ディーラーで聞いてみたところ、シフトペダルの付け根の部分を締めすぎると起こるということで、緩めてもらいました。すると、今度は10km付近でちょっとだけ発生。最初は気になりましたが、少しずつ気づかなくなり(もしかしたら起こってる?)、今ではまったく気にならなくなりました。

まず原因の切り分け(超カンタン3テスト)

  1. 同じ速度でクラッチを切る
    → 振動が消える=エンジン起因の可能性高。消えない=タイヤ/チェーン/ホイール側を疑う。
  2. 停車して空ぶかし
    → その回転でブルッと来る=エンジン+取り付け部の共振。
  3. 前兆が出たらすぐギヤを1段変える
    → 回転がズレて収まるなら共振帯確定。

効く対策(効き目の順に)

A. 共振帯への“直球”対策

  • ハンドル周りの質量アップ:重いバーエンド(片側+80〜150g)やハンドル内ダンパーで固有振動数をズラす。
  • ラバーマウント強化:ミラー・スクリーン・ライト・マフラーステーに薄いゴムワッシャー+適正締付け。緩みは青ロックタイトで再発防止。
  • グリップ/グローブ:ゲル内蔵グリップやパッド入りグローブは“痺れ”に即効。

B. エンジン起因の微振動を減らす

  • プラグ新品・アイドル安定(単気筒/2気筒は特に効く)。
  • 吸排気の共振源:エアクリ/マフラーの固定緩み・割れ・金具共振をチェック。
  • エンジンマウントの締付け:規定トルクで再締結(前後左右“均等”が大事)。

C. 車輪・駆動系が作る細かい振動

  • チェーンの給油&張り(“取説の遊び”に合わせる。偏摩耗やコマ固着も点検)。
  • ホイールバランス&タイヤ:片減り、段減り、古い硬化タイヤは微振動の源。空気圧も指定に。
  • ハブのクッションゴム(カップラ):ヘタると細かいショック→痺れに変換。

D. 走り方で回避

  • 共振帯で巡航しない:1段上/下で回転を外す。
  • 高速巡航の回転数移動:フロント+1丁(or リア-2丁)で同速時のrpmを下げて共振帯を避ける(発進が重くなるのは要覚悟)。

という感じでいろいろと対策があり、共振が起こるバイクに対しては各ユーザーが試すのですが、メーカーが開発工程で解決するべき問題ですよね。

エリミネーターではシートとステップに共振が起こるらしいです。

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