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Honda「CB1000GT」発表。直4×電サスの本命スポーツツアラーは“旅の現実解”になれるか なんと6軸IMUは日本製!

ホンダがEICMA 2025(11月4日)で新型スポーツツアラーCB1000GTを世界初公開しました。CB1000ホーネット系の直列4気筒をベースに、電子制御サスや6軸IMUをフル装備した“高速長距離”志向のパッケージを掲げました。Fだけじゃなかったんですね。モデルイヤー表記は2026年。公式発表と主要メディアの速報をまず押さえたうえで、kuluma.jp的に「どこが刺さるのか/気になるのか」を整理していきます。


  • 「万能感」への回答
    直4+電サス+IMUという「全部盛り」に近い構成は“Ninja1000SXで十分?”という問いに対するホンダ流の答え。日常〜週末ロング〜フェリー旅まで、1台で真面目にこなせるパッケージを感じます。
  • “ホンダのGT”としての美点
    旅装備を足すのではなく、フレーム側(シートレール)から積載を見直した点がGOOD。素性が旅に向いている直4に、実効装備を綺麗に足してきている!

  • 車名:Honda CB1000GT(スポーツツアラー)
  • 位置づけ:CB1000ホーネット系の直4&スチール・ダイヤモンドフレームを軸に、ロングレンジ快適装備を追加。シートレールはパニアや二人乗り前提で強化
  • 電子制御6軸IMU、コーナリングABS、HSTC、ライディングモードを装備。上位グレード/オプションでショーワのセミアクティブ(EERA)を訴求。
  • 装備系:ウインドプロテクション重視のスクリーン、TFT+スマホ連携(RoadSync系記載)、クルコンやパニア対応など“旅装備”を前面に。
  • デビュー:EICMA 2025で世界初公開。WN7(ホンダ初の量産EVバイク)と同時に披露。

フレームはホーネットですが、サブフレームは延長されているそうです。スイングアームの変更でフル積載でも高速は安定。6軸は日本精機製。これまで二輪のIMUはBoschの存在感が大きかったですが、国産メーカー採用の動きは業界的にトピック。ホンダ×日本精機×ショーワという“国内連合”の色が濃いかもですね。一般ユーザー目線だとアフターサービスや長期供給の安心感につながる期待も。

この6軸IMUによってダンピングのレスポンスをかなり最適化してくれるようで、ぜひ試してみたい機能です。6軸は素晴らしいですが、それをどう扱うかが今後のバイク業界のポイント。ショーワの電子制御サスが、車速や車体姿勢などをIMUから受け取り、フォークの挙動情報をセンシングしてダンピング力を調整するというのだから、試してみたいものです。

車速に応じてダンピング調整もできるので、高速やスポーツ、雨天などに応じて変わるのです。

もちろん、IMUはコーナリングABSが効くので、コーナリング時にフロントブレーキもかけてしまっても、理論上大丈夫です。

デザインはどうやら、ホンダのイタリアと日本のデザインスタジオが共同開発してるらしいです。CFD(計算流体力学)なるものを用いてデザイン、開発されたフロントフェアリング。傾こうがなんだろうが、オフ的な環境でも高速走行でも、ニュートラルなハンドリング特性を維持。そして、風防効果も最大限に発揮するそうです。

カラーバリエーションは、「グランプリレッド」「パールディープマッドグレー」「グラファイトブラック」の3色。

パワーユニットは、「CB1000ホーネット」と同じです。2017年型の「CBR1000RR Fireblade」ベースとしていて、最高出力110.1kW(149.7PS)/11000rpm、最大トルク102N・m/8750rpm。「CB1000ホーネット」より少しだけ中低速向けです。

当然ながら、クルコンなども搭載されるのでTBW(スロットル・バイ・ワイヤ)ですが、とにかくカスタマイズが豊富。ライティングモードは4つですが、ユーザーカスタマイズでエンジンパワーも制御できるし、エンジンブレーキは3段階。トルクコントロールも3段階調整ですよ。スロットルの制御というのもあるらしく、これはたぶん、どれくらい回すとどれくらい回転数が上がるか、みたいなところでしょうか?? 楽しそう・・・。

USERモードなるもので各パラメータを自由に設定できるようですが、これ、永遠に遊べますよね。筆者もスロットルバイワイヤとIMU、モード切り替えのバイクに乗っていましたが、やはりまだこの世界は始まったばかりという感じで、モード切り替えもちょっと飽きてくる感じでしたが、このGTくらいになるとほんとにずっと最適化を目指して遊べそう。

5インチフルカラーの「Honda RoadSync」によるiOS/Androidスマートフォン接続にも対応。とのことですが、上位機種はもうこれが当たり前なのでしょうか? GB350Sに載っている私には夢のようです。あと、キーレスだそうです。ウィンカーは自動で消えますよ。これも上位機種はこんな感じですか? 前にハーレー乗っていたときにむちゃくちゃ楽でした。GB350Sにとっては夢のようです。


ここが刺さる! 気になるポイント

1) 直4+IMU+電サスの“全部入り”で、Ninja1000SX/GX/Tracer9GT+に真っ向

従来のホンダ直4ツアラーは「快適だが電子制御が薄い」時期もあった。GTはIMU+コーナリングABSをベースに、電サス(EERA)まで押し出してきた点が大きい。電子装備の網羅感は、近年のロングツーリング需要に直撃する(荷物・タンデム・雨天・ナイトランまで守備範囲)。これでやっと“スペック表だけで負けない”布陣に。

2) シートレール新設計=「パニア前提の現実解」

シートレール強化は、ホーネット派生でもっとも“旅”に効くアップデート。純正パニアとの親和性が高ければ、ユーザーは社外ステー選びから解放される。見た目も崩れない。ここは所有満足度に直結。

3) 防風×TFT×クルコン=“巡航3種の神器”

ロングで効くのは最終的に風防・視認性・疲労軽減。GTはスクリーン+TFT+クルコンで素直にまとめ、そこへRoadSync(通信連携)を被せる王道設計。「旅の実用品」を積んだ直4、これがGTの核だ。

4) 気になるのは重量と価格

性能面の“抜け”は感じない一方、車重価格はライバル比較で勝敗を分ける。特にGSX-S1000GXは積極的な価格設定で市場を掴みつつある。GTが“ホンダ価格”で来るなら、装備の説得力(電サス標準か、上位設定か)で納得させる必要がある。現時点で国別価格・発売時期は未公表



競合との立ち位置(想定)

  • Suzuki GSX-S1000GX:電サス×IMUで先行。価格攻勢と軽快さが武器。GTは直4の滑らかさ+快適装備の厚みで対抗。 (Australian Motorcycle News)
  • Kawasaki Ninja 1000SX:熟成の万能ツアラー。GTは最新の電子制御面の充実で“新鮮度”優位を作れるか。 (Australian Motorcycle News)
  • Yamaha Tracer 9 GT+:3気筒の軽快さとADAS系の話題性。GTは直4の巡航余裕ツーリング実装備で“別ベクトル”の魅力を提示。 (Australian Motorcycle News)

  • 「万能感」への回答
    直4+電サス+IMUという「全部盛り」に近い構成は“Ninja1000SXで十分?”という問いに対するホンダ流の答え。日常〜週末ロング〜フェリー旅まで、1台で真面目にこなせるパッケージを感じる。
  • “ホンダのGT”としての美点
    旅装備を足すのではなく、フレーム側(シートレール)から積載を見直した点がよい。素性が旅に向いている直4に、実効装備を綺麗に足してきた印象。
  • 待ちのポイント
    1. 重量(満タン時/パニア時の取り回し)、2) 価格(電サスの扱いとグレード構成)、3) 風防(スクリーン調整幅と乱流)、4) 発熱と燃費(夏の都市部)。この4点でライバルとの“決定的差”がつくはず。
      価格と導入タイミングは国別に順次告知の見込み。国内の早期試乗とアクセサリーパッケージの提示を待ちたい。

・全長×全幅×全高:2135×930×1290mm

・ホイールベース:1465mm

・シート高:825mm

・車両重量:229kg

・エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒1000cc

・最高出力:110.1kW(149.7PS)/11000rpm

・最大トルク:102N・m/8750rpm
・変速機:6段リターン

・燃料タンク容量:21L
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク

・タイヤ:F=120/70-17、R=180/55-17

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