日本でも話題になったレオンチーノ・ボバー400が本格始動。2024年にEICMAで発表され、ここでも紹介しましたが、中国から欧州という順番で2025年中に発売される予定です。これは完全にカワサキ・エリミネーターのライバル。今後もハーレーじゃないボバー、もっと新しいデザインのボバーに注目が集まるはずで、このレオンチーノもぜひ日本導入してほしい!
まずは発表されたスペックから。
- 新開発の385cc・60度Vツイン(SOHC/水冷)を採用。25kW(34 hp)/8,000rpm、36Nm/4,500rpmを公表。駆動はベルトドライブ+6速。カラーはDesert Tan / Midnight Black / Onix Grey。公式スペックが公開済み。
- シャシーはダブルクレードル鋼管フレーム、35mm倒立フォーク+デュアルショック、前300mm/後240mmディスク(ABS)。タイヤは16インチ(F:130/90 R:150/80)の“ファット”系。
- 主要寸法はホイールベース1,520mm/シート高730mm/燃料15L、車重は165kg表記(公称)。低めのシートとベルト駆動でライトクルーズ用途に振った小排気量ボバーという立ち位置。
- 海外メディアも「Benelli初の小排気量Vツイン」「クルーザー文脈のボバー」として紹介。実車のディテール(ソロシート、テールカウル、バーエンドミラー的意匠など)や“LAMS向け”観も話題に。



デザイン&装備、走りのイメージ
Leoncinoシリーズの“ネオクラ×実用”テイストに、ボバー記号(ソロに見えるフラットな座面/短い後端部/16インチの分厚いトレッド)を重ねたパワークルーザー寄りの外観で、まさにトレンドのど真ん中。イタリア・ペーザロのCentro Stile/R&Dの制作とアナウンスされていて、意匠の完成度は高いです。

メカは新設計Vツインにベルトという、クラスでは珍しい組み合わせ。ベルトは注油不要・駆動ショックが少ない・静粛といった利点があって、街乗り〜週末ツーリングの“ゆるいクルーズ”で効きます。数値面では34hp/36Nmと出力控えめですが、4,500rpmで最大トルクを出す特性から、信号ダッシュ〜60–80km/h帯の常用域で粘る設定。足まわりは倒立35mm+デュアルショックで、前後ABS標準。730mmの低いシート高と165kgの公称重量は、取り回しのハードルを下げ、幅広い層が“足つき安心”で跨がれるパッケージです。

主要スペック
- エンジン:385cc 水冷SOHC 60°Vツイン/ボア×ストローク 60×68mm/圧縮比 11.8:1(EFI)
- 最高出力・最大トルク:25kW(34hp)/8,000rpm、36Nm/4,500rpm
- 変速・最終:6速/ベルトドライブ
- 車体:鋼管ダブルクレードル/USD 35mm(Fトラベル125mm)+デュアルショック(Rトラベル65mm)
- ブレーキ:F 300mm 4ポット+ABS/R 240mm 1ポット+ABS
- タイヤ:F 130/90 R16、R 150/80 R16
- 寸法重量:WB 1,520mm/シート高 730mm/地上高 165mm/全長2,170mm/幅800mm/高1,090mm/燃料15L/165kg(公称)
- カラー:Desert Tan/Midnight Black/Onix Grey
(出典:Benelli公式プロダクトページ)




海外報道は“小排気量セグメントの波に乗る新Vツイン”として紹介。ボバー文脈の見た目重視×扱いやすさが軸で、Royal Enfield Super Meteor 650やCFMOTO 450CL-Cより軽量・低シート、Rebel 300/500より“Vツイン×ベルト”の個性を押し出す差別化がポイント。価格は公式未掲示で、各国の導入スケジュールも現時点では地域差ありの段階。
日本導入は未発表。ただ、Benelli本国の公式ページでフルスペックが公開され、SNS公式でも積極発信が続くことから(地域ごとの適合や価格はこれからとしても)グローバル展開の本気度は高いと見てよさそう。続報では価格・装備グレード・二人乗り用パーツ(ピリオン化)の扱いに注目したい!



