KTMの破綻は衝撃的ニュースでしたが、今考えればという点は確かにありました。
ディーラーにたくさんの在庫車が集まっている今の状況。
スヴァルトピレン801がいつのまにか日本で発売されていたこと。これについてはよくわかりませんが、海外で報道向けイベントをやったあと、日本ではやったのかやらなかったのか、どうなんでしょう。
新型の125ccがまだデリバリーされていないこと。
現状、2024年モデルの125ccは発売されていません。
今回のことと関係ないかもしれませんが、海外の報道によると、コロナ禍で部品供給が遅れ、その後はディーラーを助けるために値下げなどをしたことが要因の一つで、その後部品供給が回復したため車両を生産したものの、過剰生産になってディーラーに在庫が溢れる状況になってしまったとのこと。
いずれにしろ、今のバイク業界から絶対に消えてほしくないメーカーとなったKTMですから、自主再建に望みをかけたいところですが、これから新車購入というのは若干ブレーキがかかってしまうかもしれません。
ですが、今KTMで購入サポートなるものをやっていて、非常にお得。
【対象モデルとサポート金額(税込み)】
<対象となるMY2022モデル>
モデル名:サポート金額(税込み)
1290 SUPER ADVENTURE R:660,000円
1290 SUPER ADVENTURE S:610,000円
390 ADVENTURE:132,000円
250 ADVENTURE:180,000円
1290 SUPER DUKE GT:615,000円
1290 SUPER DUKE R EVO:625,000円
1290 SUPER DUKE R:570,000円
890 DUKE R:275,000円
390 DUKE:185,000円
125 DUKE:150,000円
690 SMC R:198,000円
RC 390:210,000円
RC 125:160,000円
これ、冗談かなと思いましたが、こちらで紹介されています。
https://www.ktm.com/ja-jp/powerdeals/PurchaseSupport-Nov24.html
11月中のキャンペーンらしく、10月にRC390を試乗しに行った私にはぞっとする話でした。
ほんとに21万円のサポートですか?
むむむむ。2022年モデルとはいえ、83万円が62万円に。
ちょっとまだ信じられないので、ぜひご自身でチェックしてみてください。
この経営問題に関してはノイマイスターという人が共同CEOになって、9月から動いています。
なので、今回の自主再建は彼の手によるもので、その後は強力な経営体制に変わる可能性もあります。
DX(デジタルトランスフォーメーション)によって開発スピードや品質を向上させていたらしいけれども、その遺産を活かして復活してもらいたものです。
新車はカラー液晶や走行モード搭載など、たしかにコストのかかりそうな仕上がりだったのも、今後気になる要素ではあります。
親会社としては、生産規模の縮小と過剰在庫の整理をまずは第一目標として進めるはず。
また、この問題はオートバイ人口の減少が続くヨーロッパの会社の問題でもあります。
トライアンフ、BMWといったメーカーにも踏ん張り時なのです。