東西分裂時代のベルリンを舞台にしたBMWの動画。史実を基にしている。
自由をもとめて西側へと渡りたかった人々。その困難なチャレンジの手助けをしたのが、小型イセッタだった。1964年、この車によって西側に亡命した人は最終的に9名。
映像の最後の方にあるように、改造された車内に人を隠した。
1963年5月23日、霧と雨の夕方。イセッタはBornholmer通りの国境にいた。
東ドイツから西ドイツへのチェックポイントには多くの車が並んでいた。
イセッタは1時間かけてチェックポイントへ着き、厳しいチェックが始まった。
エンジン室は開けられ、ライトに照らされる。中に隠れていた人物は息を止める。
このボーダーを使って越えるのは非常にリスキーで、結果的に140名がベルリンの壁を越そうとして射殺されている。
改造イセッタは、見事にチェックポイントの壁を乗り越えた。
厳しいチェックをすり抜けることができたのは、シート裏のストレージボックスを取り除き、エギゾーストパイプなどを移動して人が入れる場所を作るという巧妙な改造のおかげ。
このイセッタが自由の扉を開いたのだった。