アメリカで人気のカローラハッチバック(日本名オーリス)が新型となってNYモーターショウに登場した。
フォード・フォーカスを意識したようなスポーツ仕立てになっていて、リア下にはエギゾースト・チップがスポーツ感を漂わせているが、これは今流行のフェイク。実際はその内側に下に向けてパイプ口が開いている。
全長4370×全幅1790×全高1435mmという感じで、全高を25mm下げるのに3年ほどを部品の開発に費やしたという。
よりスポーティにという命題のもと、ルーフやボンネットを低くし、重心を先代から20mm下げようとした結果だ。
CarplayやAndroid Autoをはじめとするコネクテッドも「当たり前の時代」と宣言していて、マルチメディアシステムEntuneは北米のファンを満足させるものになっているようだ。
トレインは直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジン「ダイナミックフォース」。
低くなった車体は当然、サイドシルエットが美しくなっている。
「スポーティさ」「運転の楽しさ」を何かと形にしてきているトヨタだが、この軽量ハッチバックはまさにその象徴。
GRでなくても楽しいというのが基本になっていくに違いない。
フォード・フォーカスにはスポーティというイメージではもちろんまだまだだが、ハンドルを握ると何故か笑顔になる車へとカローラは舵を切ったはず。
楽しくて燃費が良くて、コスパがいいなら、トヨタ車は売れる。
今回のスポーティ使用はXSEグレードと呼ばれるもので、LEDヘッドライトとテールランプでまずクールに。
クロームリアディフューザー、18インチアルミホイールに加え、レザー&ファブリックシートに専用ステッチとスポーツ感を盛っている。
映画ワイスピでポール・ウォーカーに愛された「速い日本車」。スープラも復活するのだから、カローラも「速い」感じがする車へ向かっていくのだ。