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1981年のレンジ・ローバーをイングランドの田園で見る。

イングランドの文化のひとつとして、「狩猟(ハンティング、シューティング)」があり、ダンディズムがある。

森の中へクルマで入るのは、狩猟やサファリといった大人たちの文化。そのムードを漂わせるクルマは今のレンジローバーではなく、このころのローバーだ。

いわゆる「ジェントルマン」が乗るクルマとして、レンジ・ローバーは最強の味わいがある。

 

もともとは地主階級で、領主としての自分の土地で狩猟を趣味として行ってきた。

その際、服装に厳しくルールがあったことから生まれたのが、「狩猟服」だ。

現代ではそれを実際に行うジェントルマンは少なくなったが、そのセンスや気品を追い続けるのがダンディズムだ。

どちらかというと、「人生を楽しむ」ことを最上の歓びとしている。

 

楽しむのは主に森の中や釣りといったもので、そのためにクルマが必要となる。

レンジ・ローバーのような。

 

このレンジのオーナーはジョン・ホランド。ウォセスターシャーに住み、退役後の人生を1981年のレンジ・ローバーと過ごしている。

ガソリンは、もの凄い消費量らしい。

でも、このパール・マスタード色に惚れている。

 

クラシックな大人の色をした2ドアのローバーと過ごすことが、楽しくて仕方がないという。

 

ランドローバーの歴史は第二次世界大戦後に英国ローバー社のウィルクス兄弟がジープをベースに開発したもの。農耕、災害救援としての役割が当初は強く、その後は軍の発注も受けた。今のような「遊び」を入れて開発されたのは、1970年。オフロード性能を高めたSUVとしてレンジ・ローバーが誕生した。ジョンの乗るタイプは1970年から1996年まで製造されたもので、4ドアと比較してレンジローバー・クラシックと呼ばれる。

 

 

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