黒のイタリアンスポーツカーに乗るマリアに、サッドが出会ったのは30年前。
彼はその黒の車がなんだかわからなかった。あとでわかったのだが、それは
1978 FIAT 124 Spider
だった。
出会ったころのサッドは、ロックンロールガイ。
サッドがデートに誘うとマリアは即答。そこではじめて黒スパイダーを目にして、サッドは「???」。その車でデートにでかけた。
数年後、結婚。2人を結んだフィアットというブランドは、2人の人生の一部となった。
いや、家族となった。
そのスタイル、パッションの感性。いくつものフィアットを乗り継いでいった。
マリア「フィアットに乗ってると誰もがかっこいい!!って言うのよ」
サッド「フィアットに乗ると力を感じ、道とコネクトする気持ちになる」
結婚から32年経った今、2人の愛車は500アバルト。
サッド「黒い車に乗ったキュートなイタリアンガールと出会わなければ、僕の人生は随分違ったものになっていたはずだよ」