2020カローラXSEのレビュー動画が上がって来ているが、今回に限っては完全に今までのカローラのデザインを越えてる感があり、頼もしい。
大きなグリル、ロウアーはサイドまでしっかり伸びているのがモダンだ。一番はトヨタのロゴの位置。ロードスターやVWシロッコのようにボンネットの先端に置かれるような形で、どう考えてもファンタスティックだ。
2019のハッチバックのときも相当な進化が感じられて良かったが、今回のセダンを見ると圧倒的にデザインが戦えるものになっている。
下の図が2020セダン。発表は去年の秋。
カローラは北米での人気車種だが、アメリカ人の選び方として「壊れない」「燃費がいい」という強力な要素があり、その点で勝っていたわけであり、決して欧州車のように「これがいい」と思わせる魅力があったとは言えない。
しかし、今回はそのレベルに到達したと言っていい(欧州車のデザインはさらにその上を行っている)。
北米での売上は年々落ちていて、それが今回のセダンでのビッグデザインチェンジに繋がったようだ。
エンジンは1.8L4シリンダー139馬力CVTと2.0L169馬力、CVTorマニュアル、そしてハイブリッドも順次導入予定だ。
それにしても、今回は本当にいい。この後ろ姿…。
ハイブリッドはこんな感じだった。
どこか軽いというか、大人向けじゃない、プリウス的な雰囲気が多分にあり、好きになれない。一方、セダンは落ち着いたライトのフォルムに加え、セダンのドア部分の造形に落ち着きがあって眺めていたくなる。
ライトの周りは角度があり、彫られているようになっていて、これも上質感を与えている。
一体、カローラに何が起こったのかと考えてしまうが、これは韓国勢の勢いに影響があるような気もする。
こういったデザインに関する動きに敏感になったプレミアム以外のメーカーはボルボであり、マツダであり、韓国勢だった。ボルボは一歩抜き出てプレミアムの道に入り、マツダはプレミアムと同じデザインを目指しながら価格はプレミアムではないという位置。
韓国勢はプレミアム価格と低価格を両方用意しつつ、デザイン面は欧州勢と並ぶようになっている。
デザインで遅れをとったトヨタとホンダは、大きい会社だけにデザイン部門に大なたは振るえない。だから時間はかかったが、カムリに始まり、今回のカローラ・セダンと、落ち着いた上質デザインが登場した。
カローラの躍進はプリウスとのサヨナラを意味する。
プリウスはPHEVで生き残り、いつかまた復活するはずだ…。