英メディアが衝撃的なニュースを報道している。
「ポロの有害度はトラックと同じ」
という。
VWポロのディーゼルモデル(日本未発売)は、公害対策がされているトラックと同じ二酸化窒素排出量(NO2)だという。ポロのような小型ディーゼルは排出管理のスペースがなく、EU規制よりも13倍も高いNO2を排出している。
これはリーズ大学交通研究所の研究結果によるもので、英国で発売されている17台のテスト車のうち最悪だったのが1.4リットルのディーゼルターボだったという。
結果は1キロメートルあたり1.2グラムのNO2排出量で、これは、13リットルのディーゼルエンジントラックと同じだった。
「重大な発見は、大型車や貨物車よりも小型のディーゼル車がはるかに多くの汚染物質を排出していたこと」
と主任研究者のジェームズ・テイトが語っている。
テストはロンドンにおけるあらゆるパターンを想定して行われた。
他にも悪い結果が出たのはVauxhall Astra、Ford Focus、BMW 318d。
気になるのはBMW318dだ。
BMWはドイツにおいてすべてのモデルでディーゼルを備えていて、日本でも最近になってクリーンディーゼルを導入している。
日本では318dよりもコンパクトな118dというモデルが登場していて、2シリーズのアクティブツアラーなどでもディーゼルモデルを導入。BMW MINIでも積極的なディーゼル導入を続けている。
118dの場合、NOx(窒素酸化物)はNOx吸蔵還元触媒内に一時的に吸蔵し、水、窒素、二酸化炭素に還元して排出する方法ととっていて、ポロのようにスペースがコンパクトという理由で方法を省略するようなことはない。
VWはアメリカにおいてディーゼルエンジンのテストにおける不正ソフトの使用で問題となったが、欧州において具体的に問題が解決しているわけではない。
また、他社のディーゼルエンジンにおいても問題が解決したわけではなく、ヨーロッパの都市における空気汚染は未だ進行中だ。
日本ではマツダがNOxの後処理装置不要の画期的ディーゼルとして数年前からキャンペーンを続けていたが、ガソリンモデルをないがしろにするようなディーゼル一辺倒の作戦は明らかにリスクがありすぎた。
結局は「すす」問題でリコールを続けていて、信頼性のあるガソリンモデルと比べてディーゼルユーザーは不安を抱えている。
http://www.dailymail.co.uk/news/article-4284572/VW-Polo-bad-lorry-pollution.html