プジョー508が秋からイギリスで発売される。来月のジュネーヴモーターショウでデビュー予定だが、5ドアファストバックとして気になるのはリアの造形。
テイルランプはなかなか面白い形になっている。
パサートやBMW3シリーズのライバルとなる508。メジャーなデザインに比べてアグレッシブに、エモーショナルにと指向を傾けた508は、リアが相当アグレッシブ。
このデザイン画よりも、実際に目の前を走られたら新鮮さはラディカルなはずだ。
まず、水平ラインがしっかりとシャープに何層にも入っている。
それに合わせてテールランプも水平の黒いバーとなっていて、古くささは微塵もない。マスタングに似てなくもないが、比べてみるとマスタングは野暮ったい。
垂直に切り立ったリアからサイドへと繋がる造形も複雑で魅力的。
見れば見るほど複雑なテールへの造形。オーナーはしばらく飽きることがないはず。
テールランプもこのようにシンプルで美しいが、その上の造形、三角点などが「眺め」として完璧。
これだけ美しいのに、「デザインしました」といういやらしさがなく、VWのいう「デザインのためのデザインはしない」をプジョーが具現化している。
正直、プジョーの正面は「デザインのためのデザイン」だった部分が大きかったはず。
ボンネットのラインが今らしくていいが、リアの「落ち着きながらも美しい、好きになってしまう造形」の完成度に比べると今ひとつかもしれない。
でも、このデザイン画ではわからないが、コペンのように縦に切り立ったデイライトはクールだ。
日本では関係ないが、欧州ではこのオペル・インシグニアがライバル。
でも、テールの造形は508のあとだと1世代古く感じてしまう。
ただ、フェイスの造形は落ち着いていて、グリルも新型メルセデスやマツダ・ロードスターのように縁取りがなくていい。
ちなみに、韓国勢のテイルライトは海外で評判がいい。Kia Stingerはこんな垂れ目テイル。
ヒュンダイ・アゼラ
数年前から、常にライトにおいて業界一を目指しているのがアウディだ。
2018−2019のA7のライトも他を圧倒している。新型Aクラスも遠く及ばない。
日本にこれらの秀逸テールランプに匹敵するものがあるのかと言えば、ない。
LC以外は。