デトロイトで開催中の2018 NAIAS(北米国際オートショー日本時間今日開催)に合わせて、e-Golfのビデオが公開された。
美しいデトロイトの街を走るe-Golf。
フィルターのかかった青い映像は、冬の今のデトロイトそのもの。
そこに、アメリカ特有のナンバーのないフェイスのゴルフが走る。
フォグライト部分のデイライトがアクセントになっているe-Golfが、冬の寒さにも負けないEVであることをアピールしている。
あらためてe-Golfの航続距離を確認すると、JC08モードで301km3(1充電走行距離)。
日本では去年の2017年に予約を開始したばかりで、デリバリーも始まったばかりのようだ。
価格は499万円で、30万ほどの補助金の対象でもある。
日本では日産リーフが出たばかりなので、まだまだ厳しい道のりだが、重量はリーフのGモデルの1520kgに近い1590kg。
最高出力はリーフの150馬力に及ばず、136馬力。
航続もリーフは400kmなので、スペックだけだと見劣りする。
つまり、今のところ、あのゴルフをEVで乗りたい。という人しか日本では購入されない。
ドイツ本国ではEVが欲しい人で、なおかつ余裕のある人がこの車を選ぶだろう。
では、デトロイト、北米ではどうか。
シボレー系EVもリーフもテスラもあるこの国で、e-Golfはどうなのか。
ちなみに新型リーフは2万9990ドル(約326万円)と先代よりも値下げをして、シボレー『ボルトEV』の3万6620ドル(約398万円)より安い。
実績としても申し分なく、先代を11万2000台も売っている。
テスラと違って生産能力も問題なく、第一号が去年の12月にラインオフしたばかり。
誰でも買える、高性能で使える最新EVは、実質リーフのみ。
EV革命が盛り上がる中で、地に足をつけているのはリーフだけだ。
未来の話だが、次に来るのはこのe-Golfであってほしいとも思う。
素晴らしい性能を持つゴルフが、そのまま電気自動車になるという発想は、EVらしい革新性はないけれども、安心感がある。
いきなりEVらしい未来的なデザインの車に乗りたいという人は、そうそういないからだ。