ごついクマのようなこの画は、中国バイトンのSUVコンセプト。
シングルモーターのリアドライブで268hp、ディアルモーター4駆なら469hpというモンスターEVだが、話題となっているのはそこではなくて、巨大なビッグスクリーン。
これからはこういうものに付加価値としてお金を払うのだと納得させられるエレメント。
エンジンフィーリングで勝負できないEVだからこそ、「何に人はお金を払うのか」というところを高級車作りにおいてブレイクスルーできるのかもしれない。
彼らの考えはシンプルで、ラグジュアリーカーのために「ハイテクのデジタルスペースを作る」とCEOのCersten Breifeldが語っている。
50インチのビッグインフォテイメントスクリーンは、横幅1.25メートル。サイドミラーの情報なども映し出し、もちろんナビとしての役割もまっとうする。
バイトンというのはEVのブランド名で、最近はシリコンバレーにオフィス(フューチャー・モビリティー)を開き、2019年の中国での販売のあとにはアメリカでの販売を目指している。予約は1月7日から45,000ドル(500万円)から開始し、距離250マイル(402km)のエントリートリムと325マイル(523km)のハイエンドまでが揃う。日本での発売は明言されていない。
デジタルスペースという新しい概念を定義するとともに、そもそも、このクルマがスマホである。という考え方もあるようだ。
アマゾンのアレクサとの連動ができたり、ジェスチャーコントロールができたりと、デジタルストレスは極力排除し、ドアの解錠、運転は顔認証で行うなど、現時点でのどのスマホよりも直感的な操作が可能になるらしい。
つまり、ライバルはガソリン車ではなくて、スマホなのだ。