プリウスよりも先に登場し、米国で最も安いハイブリッドとして愛されたインサイトが復活する。
日本ではあの強力なプリウスに完全敗北した感のあるインサイトだが、「頑張ってほしい」と願っているファンは必ずいる。
初代はバッテリーが壊れやすい、2代目はエアコンが基本止まる(機能として)という不満はあったらが、プリウスよりもスポーティな乗り味に評価が高かった。
以来、ホンダは上質なハイブリッドを提供してきたが、ハイブリッドの本来の象徴である3代目インサイトは、どの方向に向かうのだろうか。
デトロイトオートショウで、ホンダインサイトのプロトタイプが公開されることが火曜日明らかになった。
http://autoweek.com/article/detroit-auto-show/honda-plans-revive-insight-detroit-auto-show
プリウスよりも先に北米市場に投入されたインサイトだが、2代目は2014年に生産終了。
今回は3代目として4年ぶりの復活となる。
2モーターハイブリッドシステム(SPORT HYBRID i-MMD)で復活するインサイトは、2018年夏の米国発売を目指しているらしい。
ホンダ内の位置としてはシビックの上。
フロントマスクは従来のホンダに比べてやや骨太感があり、悪くない。
かといって絶対的な優越性はないので、10年先を見据えたクールさが欲しいところだ。
シビックが強かったころに投入されたインサイトは、今のホンダのハイブリッドラインナップを作り上げた祖。
エントリーモデルとしてハイブリッドの入り口を作り、その後はファミリー層との強固な絆を築き上げたホンダは、最近再びレーシーなイメージを出してきている。
それが日本でのシビック投入だが、その後にインサイトを投入してくるとは、タイミングが面白い。
結局、インサイトは基本に立ち戻り、環境性能を備えながら、モーターアシストで加速が楽しいというスポーツ性も大事にするのではないか。
そう考えると、今のシビックなのではないかと思うが、そんなはずもない。
では、シビックよりもずっと大人で、高級なセダンにしてほしい。
かといってグレイスやレジェンドにはしないのだ。難しい。
SPORT HYBRID i-MMDは3つのモード切替がある。
発信はモーターのみ、高速巡航はエンジン直結。そして、加速したいときはエンジンで発電し、その電気を使ってモーターで加速する。
このシステムをインサイトでより高性能なものに仕上げてくる可能性もあり。
今のところ、このインサイトがどこにいくのかまったく見当がつかない。
それでいい。
シビック投入で、ホンダを見る目に少し余裕が出てきたから。