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カングーの品位を落とす ラ・タント・イレーズという安易コラボ。

 

 

ピクニックな人々の味方カングーに、ラ・タント・イレーズという豊かな響きがするフランス語が加わった。

意味は…と思ったら、まずその名前は簡易テントのメーカーの名前だった。

ピクニックで多くの人々は日よけにタープを使うが、これは木材を使った簡易テント。

よくあるポップアップ型より確かにお洒落にピクニックを楽しめる。

https://www.latenteislaise-japon.com

 

名前の由来は、「フランスの島暮らしのエスプリ」から生み出されたということで、「島人のテント」という意味。

タントはテントなのだ。イレーズはアイランド。

でも、異様に高い。アウトドアグッズに慣れている人には理解できない値段設定だ。

 

さて、そのテントのイラストがこのカングーのサイドに施されている。

ルノーを愛する人を傷つけないように心がけながらも、意味が不明だ…。

カングーファンにも失礼なんじゃないかと思うほど、発想が安易。

このヨーロッパ車にありがちなブランドやお店とのコラボ。こういう安易パターンが最近頻発しているので、本当に日本のディーラーは気をつけたほうがいい。品位を落としているだけだ。

 

カングーという車は素晴らしい。メッセージ性があり、太陽の下で過ごそうというピクニックファンのカルチャーを手助けし、歴史に残る車だ。

カングーにタープを乗せ、テーブルを載せ、林の中でピクニックをする。

車自体がピクニックを想像し、引っ張っていくのだ。

それが、なぜかフレンチのエスプリに溢れたショップのイラストに包まれている。

そんな車を、誰が欲しいのか。

「マレ地区発のライフスタイルブランド」

こんな言葉に日本人が惹かれるだろうという安易な発想。

マレ地区と書けばいいのだという心が透けてみえてくる。

 

カングーが好きだ。勘弁してくれ。

 

 

 

 

 

 

 

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