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「傷つけたくないが、汚してもよし」 Jeep レネゲードの立ち位置

傷ひとつ付けたくない、リセールのこともあるし…と愛車のことを考えている人と、ビーチでも砂漠でも山でも、汚したっていいと考えている人では全然考え方が違う。

 

車を大事にしたい場合の車に対する考え方

・洗車をまめにする

・傷ひとつつけたくない

・リセールを考え、カスタムも控える

・車体にあまり触ってほしくない

・車に寄っかかったり、ボンネットに腰掛けたりしない

 

プレミアムカーはもちろんこちらの考え方で、SUVも基本的にはそういった都市的考え方に組み込まれている。

 

一方、オフローダーとしては週末にネイチャープレイスに行くことを良しとしていて、冒険という言葉に弱い。

オフローダーの車に対する考え方

・汚れが勲章

・傷はつかないほうがいいが、神経質にはならない

・カスタムはしてもOK 

・車体に触っても怒らない

・車に寄っかかったり、ボンネットに腰掛ける

 

ということで、オフローダーのほうが断然男らしい。これが女性でもかっこいい。

そして、アクティブなオフローダーには、こんな車が用意されている。

ジープ・ラングラー

ジムニー

パンダ4×4

エクストレイル

ランドクルーザー

パジェロ

山道もサンドもいける素晴らしいオフロード車たちだが、家族キャンプを考えると三菱デリカも人気だ。

 

さて、山道を往くイメージの車は他にもあるが、車体を大事にしそうなSUVでもある。

ゴルフ・オールトラック

ボルボ 各クロスカントリー

絶対に傷を付けたくないSUVはベンツやBMWあたりにあり、国産ではマツダCX系やホンダヴェゼルなども山を往くイメージはない。上のゴルフオールトラックやボルボクロスカントリー系も車体には傷を付けたくない、汚したくないはずだが、車のイメージとしては汚す感じなのだ。

 

そのイメージのいいとこ取りをしているのがランドローバー・レンジローバーだ。

砂漠を往くイメージをアピールし、実際のオフロード性能を高め、高級感もあるので都市だけの使用もいい。

値段帯は違うが、スバルもそういった方法でブランディングをしている。実際に砂漠やビーチに往くわけではないが、アウトバックもXVもそういったイメージがある。でもきっと、オーナーは車体を大事にしている。

 

大きく見て、車が都会的になっていく流れがある中で、いい意味でどっちつかずの車がある。

ジープ・レネゲードだ。

 

 

この車は、再びいい意味でよくわからない。

山に行かずに都会で大事に乗ることもできるが、山も砂漠もいける(4×4トレイルホークの場合)。

汚したっていいと思えるソリッドカラーで、大胆に使うこともできる。

その場合は10年乗り潰す。

さらに、サハラ砂漠をイメージしたモハベサンドという特別カラーや限定車があるのだ。

レネゲード・トレイルホーク・モハベサンドは、レギュラーガソリンの4駆で345万6000円。

全長は4260とコンパクトで、幅も1805mmと許容範囲。

値段もジープとしては高すぎない設定となっている。

 

ただし、日本人としてはこの「傷つけたくないが、汚してもよし」という立ち位置の車が欲しくなった場合、スバルに行く可能性は高い。

今はレネゲードがイタリアで生産され、フィアットの500Xと同じ車体だということは誰でも知っているのだから、もう少し値段を下げればスバルと戦えるのにと思う。

 

 

少し古く、しかしクラシックとも言えない中古の車を大事にのっている人たちがかっこよく見えるのは、車体が傷つくことや汚れることに怯えていないからだ。

大金をはたいて傷ひとつ付くのに怯えるオーナーたちは、臆病に見える。

新車が年配層へ、よりプレミアムに向かう一方で、車をゲタのように扱い、オフロードを厭わないオーナーたちがクールに見えてくるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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